型番:Ref.YK18001-1(ブラック)
素材:(ケース)316Lステンレススチール、(ベルト)イタリア製ヴィンテージ調レザー(ほかにスタンダードなタイプも付属する)、裏材は汗に強い合成皮革ロリカ製
サイズ:ケース径40mm、ケース厚12.7mm
防水性:10気圧防水(日常生活用防水)
駆動方式:自動巻き(日本製Cal.MIYOTA9015/24石/毎時2万8800振動(日差-10秒+30秒)/最大巻き上げ時40時間パワーリザーブ/秒針停止機能搭載)
機能:逆回転防止機能付き回転インナーベゼル、デイト表示、シースルーバック
希望小売価格:49,500円(組み立て:日本)
保証期間:1年間
SPECIFICATIONS
Ref.YK18001-1|Japan-made mechanical automatic movement(CALIBER MIYOTA9015)/316L stainless steel case/[Case diameter]40mm/[Thickness]12.7mm/[Power reserve]40 hours, self-winding/[Complications]date window/[Jewels]24/[Frequency]28,800bph/[Water resistance]10ATM/Limited to 150/Made in Japan
1960年代の傑作ダイバーズをモチーフにしたファーストコレクション
このモデルは、1960年代に開発され、当時ジャガー・ルクルトやロンジンなど名だたるスイスの高級時計メーカーからリリースされていた通称“コンプレッサーダイバー”をモチーフにしています。
“コンプレッサーダイバー”は、ケースメーカーのEPSA社が1955年に特許を取得したコンプレッサーケースを採用した潜水用時計で、ケースにかかる水圧を利用して、水深が増すごとに密閉度を高めるというものでした。
EPSA社はこれをスイスの各時計メーカーに供給。それによって多くのメーカーでもダイバーズウオッチの製造が可能になったわけです。そして、様々なデザインのダイバーズウオッチが各社から登場したことはもちろん、なかにはこれをベースにさらなる高い防水能力を目指して、独自に開発するメーカーが出てくるなど、ダイバーズウオッチの開発が一気に加速したのです。そのため、潜水時間を計測するために必要な逆回転防止付き回転ベゼルをケース内の外周部分に装備しているのが特徴です。
今回のモデルは、そんなダイバーズウオッチの開発と発展になくてはならなかった、当時のコンプレーサーケースを使ったダイバーズウオッチをモチーフに作らせていただきました。もちろん、ケースは最新の技術で作られたものですが、コンプレッサーケースを使ったダイバーズウオッチ特有の経過時間を表示する回転式スケールを風防ガラスの内側に設け、2時位置のボタンで操作するとうスタイルなど細かなディテールを、当時の雰囲気を大切にしながら再現させていただきました。
当時の雰囲気をさりげなく残すためこんなところにこだわって作りました!
1)風防にK1強化ガラスを使用
風防ガラスの形状は、アンティークウオッチで人気のドーム形ではないですが、ベゼルよりガラス部分を少し張り出させることで古典的な雰囲気を強調しています。今回、この雰囲気を優先するために、サファイアクリスタルガラスではなくあえてミネラルガラスのK1強化ガラスを採用しました。
2)古典的なステップベゼルを表現
1940年代のロンジンの時計などに多い仕様で、ベゼルが階段状に段差が付いていることからこう呼ばれています。当時は高い切削技術を要した仕様だったため高度の技術をもつメーカーでしか表現できなかったこともあり、アンティーク愛好家にもいち目置かれるているディテールです。今回それを表現しました。
3)着用感を高めたラグの構造
革ベルトを付けるラグ部分は手首のカーブになじむように、若干ゆるやかに下に向けて製作しました。しかも、実際にストラップを付けた際に、裏ブタの底面からラグにかけて、その延長線上にくるよう設計しているため、着けたときに手首になじみやすいと思います。
4)1960年代のミラーダイアルを表現
ブラック文字盤(写真左)はかつて1960年代の初期に作られたサブマリーナが採用する愛好家人気の仕様、ミラーダイアル風に仕上げたため、時分針が文字盤にほのかに映り込みます。また、ネイビー文字盤(写真右)はメタル調の質感でサンレイ仕上げを施しています。そのため光の加減で表情が変化しレトロモダンな雰囲気が味わえます。
5)ブラックとネイビーで違う仕上げを採用
今回、文字盤はブラックとネイビーの2種類を用意しました。ただ、それぞれにケースの仕上げを変えています。ブラック文字盤(写真左)はスポーツウオッチらしくツヤのないサテン仕上げ。一方のネイビー文字盤(写真右)はメタリックな文字盤に合わせて鏡面のポリッシュ仕上げを施し、よりモダンな印象にしています。
6)経年変化による焼け感を演出
文字盤に12個あるくさび形のインデックスに塗布したルミノヴァ夜光塗料は、顔料を少し加えてアイボリー調の色合いに変更しています。以前一般的に使われていた夜光塗料というと放射性物質のトリチウム。これは経年によって焼けたように飴色に変化するため、その焼けたアンティークの味わいを表現してみました。ただ、顔料を加えたことで夜光自体の効果が少し薄れています。
7)外周部にシリアルナンバーを刻印
裏ブタは風防と同じK1強化ガラスを使用したシースルーバック仕様になっているため、機械式時計の魅力のひとつであるムーヴメント心臓部の鼓動のような動きを楽しむことができます。しかもネジ込み式を採用し10気圧防水を備えているため日常使いにも安心です。外周部には「000/150」の限定シリアルナンバーが刻印されています。
8)信頼性の高い日本製の自動巻きムーヴメントを搭載
搭載するCal.9015は、日本を代表する時計メーカー、シチズンのエボーシュムーヴメント部門であるミヨタ社が開発した自動巻きムーヴメントです。同社の8000番台の廉価版と違い、毎時2万8800振動のハイビートで精度も非常に高く、ヨーロッパやアメリカなど海外でも信頼性の高い機械式ムーヴメントとして多くのメーカーで採用されています。
9)高品質イタリアンレザーを採用した2種類の革ベルトを付属
革ベルトにはイタリア製のヴィンテージ調レザーを採用。アンティークな風合いを強調すると同時にファッション性を高めました。ブラック文字盤タイプにはブラウンのレザーベルト、ネイビー文字盤タイプにはネイビーのレザーベルトが採用されています。
アウトライン公式WEBサイトで詳しくチェック!
https://outlinewatches.tokyo/collection/diver1960
※インナー回転ベゼルについて
本製品は当時のダイバーズウオッチを再現しておりますが、現在の潜水時計規格を満たしているものではありません。また、逆回転防止インナーベゼルに関してもデザイン上の機構であり、歯車を噛み合わせて右方向への回転を止めるため、若干の遊びが生じる設計となっております。
【OUTLINE(アウトライン)について】
時計ブランド“アウトライン(OUTLINE)”は、「POWER Watch」「LowBEAT」そして「TIME Gear」と数々の時計専門誌を手がけている菊地吉正が、数多くの時計に長年接してきた経験を生かし、ファッショナブルで長年愛用できる時計にこだわって作りたいと、自らが立ち上げたブランドです。
アンティークウオッチそのものズバリではないですが、機械式腕時計の黄金期だった、1940〜60年代の雰囲気を大切にし、その時代のテイストを日常使いで楽しんでもらえるものを提供したいという思いから、「概略・あらすじ」といった意味合いの “アウトライン(OUTLINE)”というブランド名を付けました。大人の男性でも安っぽくなく安心して着けられて、しかもファッション的にもいい感じで決まる。そんな時計を小ロットでこぢんまりと展開しています。