時計大好き、Watch LIFE NEWSの営業担当、寺田がお届けする実機レビュー企画。第2回は、自身が所有する1番のお気に入りのクロノグラフ“オメガ・スピードマスタープロフェッショナルRef.310.30.42.50.01.001(ヘサライト風防モデル)”をレビューします。時計好きなら誰でも知っているスピマスプロは個人的に世界で1番カッコいいクロノグラフだと思います。本記事ではスピマスプロへのいままでの思い、なぜヘサライト風防モデルを選んだかなどを紹介します。
初めて“あの腕時計カッコいい!”と感じたのはスピードマスターだったと記憶しています。それ以来、特に宇宙とも関りがあるスピマスプロはずっと憧れの存在でした。しかし初めての機械式クロノグラフはスピマスプロを見送り、別のクロノグラフを購入したのです。理由はオーバーホールのランニングコストを考えた際、スピマスプロは少々高額だったためです。基本的にランニングコストは正規メーカーへ5年ごとにオーバーホールを出すことを前提に計算しています。検討当時はコンプリートサービスが9万円前後(現在は値上がりしてしまいましたが)であったため、生涯にわたって維持し続けることができるかと考えてしまいました。しかしスピマスプロに憧れる気持ちに変わりはありませんでした。
オメガ/スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル コーアクシャル マスター クロノメーター クロノグラフ 42MM。Ref.310.30.42.50.01.001。SS(42mm径)。5気圧防水。手巻き(Cal.3861)
〇2021年、年明けとともにキャリバー3861搭載のスピマスプロ誕生
そのニュースは2021年が明けた直後というタイミングで発表されました。スピマスプロの8世代目となるRef.310.30.42.50.01.001(ヘサライト風防モデル)と310.30.42.50.01.002(サファイアクリスタル風防モデル)の登場です。キャリバー3861は旧モデルのキャリバー1861がマスターコーアクシャル化したムーヴメントで、大きな利点は1万5000ガウスの超耐磁性能とオーバーホールの期間が約10年に延びたこと。オーバーホールの期間が10年に延びたということは、単純に考えてランニングコストが半額になるのです。
もちろん精密機器である以上、必ずしも10年間ノーメンテで使えるわけではないことは承知しています。しかしながら、もともとランニングコストを理由に購入を躊躇していた私にとって、これは大きな朗報で、さらにマスターコーアクシャルのような耐久性の高いムーヴメントを積んでいることも安心できる材料となりました。
こうなると俄然、購入意欲が湧いてくるものです。
購入に向けて、色々と真剣に検討しはじめました。
〇ヘサライト風防か、サファイアクリスタル風防か
現行のスピマスプロを選ぶうえで最初にして最大の難題はヘサライト風防かサファイアクリスタル風防のどちらを選ぶかです。
実際に両方のモデルを見比べてみたところ、ヘサライト風防をとおして見る温かみのある文字盤とヘアライン仕上げのブレスレットが気に入り、ヘサライト風防のモデルを選びました。スピマスプロといえば宇宙空間で風防が割れた際、その破片が飛散して人体を傷付けることがないよう、ヘサライトが使われているといわれています。そんな逸話も決断を後押ししてくれました。
○ヘサライト風防は傷がつくか
ヘサライト風防の心配な点は、サファイアクリスタル風防に比べて傷がつきやすいというところです。実際にプラ風防のタイメックスのキャンパーを所有していますが、誤って壁にこすってしまった際にはがっつり傷がついてしまいました。
ただ愛用して2年が経ちますが、スピマスプロのヘサライト風防は他ブランドのプラ風防に比べて若干固いのか、気になる傷はまだついていません。
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