最初に買った高級時計はIWCのポルトギーゼ クロノグラフでした
お笑い芸人に時計好きは多いが、村上さんのセレクトする時計はちょっと傾向が特殊だ。一見地味だが、目の肥えた時計ファンが見ればその良さがしみじみ伝わる通好みのセレクションなのだ。
「20歳のときに、お祝いとしておばあちゃんにオメガのスピードマスターを買ってもらいましたけど、それはなくしちゃったんですよね。芸人になってからは全然お金なかったんだけど、時計はずっと着けていました」
自分で最初に買った高級時計は、IWCのポルトギーゼ クロノグラフだった。目立たない雰囲気が好きなのだという。
「芸人として売れたら買おうってずっと狙っていて、2017年にM1の決勝戦に出たタイミングでやっと手に入れました。その時計はおまえも頑張れって意味も込めて、後輩にずっと貸しています。その後に念願のランゲを手に入れました。バナナマンの設楽さんを尊敬しているんですが、設楽さんのランゲがすごくカッコよくて、自分もいつかはって狙っていたんです。そのランゲを修理に出しているときに、手元に時計が何もなくなっちゃうので、ネットでアンティークのヨットクラブを探して買いました。魚のリューズや昔のIWCのロゴが気に入っていますね」
そのほかに、結婚したときに奥さんから指輪のお返しとして贈られたジャガー・ルクルトのレベルソも愛用している。
「ジャガー・ルクルトってエングレービングのサービスをしてるんですけど、どうせならめちゃくちゃダサいメッセージを入れようと思って(笑)。それで“Forever Love”って刻印してもらいました。これで、もう売ったりできない(笑)。時計に限らずなんですけど、どうしてもちょっと捻ったセレクトになっちゃうんですよね。いかにも高そうっていう時計であまり目立ちたくないっていう気持ちもあります。舞台で高そうな時計をしていると、生意気だって思われそうですしね」
今後欲しい時計もなかなか渋い。
「ランゲのオデュッセウスが気になります。角形の時計がもう1本欲しいんで、パテック フィリップのゴンドーロもいいですね。あまりしている人を見たことがないですし、個性的なのに品がある。アンティークだとジラール・ペルゴのフリーメイソン時計とか、どうしても変わり種に目が行っちゃいます」
マヂカルラブリー 村上さん/芸人
1984年10月15日、愛知県生まれ。法政大学在学中にお笑いサークルの全国大会で優勝し、その後、野田クリスタルとマヂカルラブリーを結成し、大宮ラクーンよしもと劇場を中心に活動。M-1グランプリでは2017年に初の決勝進出を果たし、2020年には優勝して一気にブレイクする。コントと漫才の両方を行き来するような芸風で、野田の特殊なボケに絶妙なツッコミを入れるスタイルで人気を博している。
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