セイコーウオッチは、クレドールの新しいデザインコレクション“Kuon（クオン）”から二つのモデルを、10月28日（土）より発売する。
クレドールは、日本人の感性と精緻を極めた技術により、豊かな個性を持つ高級ドレスウオッチのブランドとして1974年に誕生した。フランス語で“黄金の頂き（CRÊTE D’ OR ）”を意味する名前に相応しく、ムーブメントから細かな部品の一つひとつに至るまで、厳選された素材に名工の技術を注ぎ込み、その美しさと品質を守り続けている。
そしてこの度、クレドールから現代的なエレガントウオッチとして、流麗で美しいフォルムが特徴的な、“時代を超えて惹かれる美しさ”と“心地よい手触り”を目指した“Kuon（クオン）”が発売される。“久遠”に由来するこの名前は、“遥かな過去から未来まで、果てしなく続く時の流れ”を指す。クレドールではこれまでも、時代を先取りしたエレガントウオッチを模索し、薄さや着け心地など様々な要素を取り入れながらいくつもの腕時計を発表してきた。今回の新作も見どころ満載と言える。
躍動感のあるケース曲面は美しい稜線で上面と側面に分けられ、時とともに悠々と流れる水の動きを再現し、“しなやかなで軽やかな水の動き”を演出した。この複雑な曲面のため、一面ずつ、稜線と磨きをかける方向に気を配りながらバフ研磨を施し、また次の一面を研磨するという、手間をかけた方法で作られている。匠による丁寧な仕上げにより、ケースフォルムの美しさはより際立つ。
また、クオンはブレスレットをケースに直接取り付けた一体構造を採用することで、かん足周りのがたつきを極力なくし、“時の流れをまとう”かのような柔らかい“美しいフォルム”と“高い装着性”を両立した。腕に装着した際、ケースからブレスレットへラインが美しく連なるように、熟練の職人の手によって丁寧に仕上げている。腕なじみのよい7列ブレスレットは“水の流れのきらめき”のように、ケースからブレスレットへの流れがより鮮明になるよう、鏡面部分をやや広めの幅にデザインされている。同時にブレスレットのこまも、腕と接する部分を滑らかな曲面とすることで、“心地よい装着感”を実現している。
“時の流れをまとう”かのような柔らかいフォルムと装着感に加えて、あたたかみと透明感のある"磁器ダイアル"も特徴的だ。
磁器でできた文字盤は、表面に職人の手によってガラス質の釉薬が塗られ、それを高温で焼成して作られている。その工程で溶けたガラスの表面張力によって、表面に自然な球面が生まれ、あたたかみのある表情を生みだす。透明感ある白さとその表情は、たゆたう水面のようで、流麗なケースフォルムを際立たせる。
モデルのGCLX997は、クオンのために新しくデザインされたローマ数字のインデックスを採用し、転写による黒色の上絵付でロゴとともにダイヤルに施した。もう片方のGCLX999は紺色の上絵付で楔型のバーインデックスとロゴを配している。
またクオンでは、時、分、秒針、そして裏面のパワーリザーブ表示針のすべてをテンパー針とした。紺上絵付には紺色のテンパー針を、黒上絵付には、クレドール初となる青味のかかったグレーテンパー針を採用することで、文字盤との調和を生み出している。 テンパー針は、鉄でできた針の表面を鏡面仕上げしてから熱加工することで、表面に酸化被膜ができて独特な風合いが生まれる。熱するとともに刻一刻と色合いが変わっていくので、美しい紺色、もしくはグレーになった一瞬を見切って取り上げる作業は熟練の技能の見せ所だ。
さらにクオンは、クレドール専用の新しい手巻スプリングドライブムーヴメント“キャリバー7R31”を搭載している。“キャリバー7R31”は、デュアル・スプリング・バレルを備え、一つの香箱に動力ぜんまいを二つ並列に組み込むことで、薄型でありながら約72時間という、クレドール専用ムーヴメントとして最長レベルの持続時間を実現している。
シースルーバック仕様の裏ブタから見ることができるムーヴメントには、曲面の模様付けを施した。香箱からなだらかに広がる模様は、いつまでも変わらない時のなかで、たおやかに湧水が流れる“せせらぎ”を表現している。
パワーリザーブ表示は裏面に配置し、3本の円弧それぞれの線の長さだけで1日毎の持続時間が判読できるよう、デザインした。ねじにはテンパーねじを採用し、ムーヴメントの仕上げとの美しいコントラストを楽しめる。
【問い合わせ先】
セイコーウオッチ お客様相談室（クレドール）
Tel.0120-302-617
文◎Watch LIFE NEWS 編集部
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