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Arken（アーケン）は、ケネス・ラムが創設した英国の日本未上陸ブランドだ。 ビデオや写真といったクリエイティブな映像分野で活動しているラムは、ブランドや企業のためにストーリーを多くの人へ伝えることに長年費やしてきた。 この経験から、ラムは時計業界で自身のストーリーを築いていくことを決意する。
時計デザインの経験は皆無で、時計業界に関する深い知識もないラムだが、腕時計、特にセイコーなど、日本の時計ブランドのヴィンテージモデルに対する愛情が深く、そして時計についてできる限りのことを知識を渇望していた。ラムは2020年、世界中が隔離されていた生活をしていた間に日本製腕時計を分解しては組み立てる作業を続け、新技術の習得、スケッチ、仕様書やモックアップの作成に時間を割き、家族や友人の向けに自分の時計を作るプロセスを自身のソーシャルメディアに記録をはじめる。ラムはモノづくり以上のなにかを手にしていることに気がついたそうだ。
ファーストコレクションとなったアーケン・インストゥルメンタム（ Ref.1020）。 機能的ながら独自性を備えたデザインに加え、コストを度外視したチタン製のケース、ブレスレットを採用。429.99ポンド（約7万4931円）という手頃な価格帯ながら、細部までこだわりを貫き通した仕上がりとなっている。現在は完売だ。
ラムは2021年9月15日、クラウドファンディングを通して、初の腕時計、Instrumentum（インストゥルメンタム）を発表。この時計でラムは、販売価格を7万円前後に抑えながらフルチタン製の視覚的に魅力的なツールウォッチを作るという最初の目標を堅持し、インストゥルメンタムは開始10分という短時間で成功、更に成長するための手段を得ることができた。アーケンはイギリス発祥の時計ブランドだが、コストと価格のバランスを考慮した結果、ケースを含めた外装パーツの加工、調達についてはアジアのさまざまなサプライヤーと協業しており、ムーヴメントは日本からMIYOTAの機械を調達。品質管理、性能テストは英国で独自に行われており、文字盤の下に "London Pending"（意訳：ロンドンでの製造計画中）の文字が記されている。今回は飛躍的に発展するアーケンの次世代モデル、 Alterum（アルテラム)を紹介する
ARKEN（アーケン）
アーケン・アルテラム
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アルテラムはデビュー作、インストゥルメンタムのデザイン言語をその核心に至るまで発展的に変化させたもので、“アルテラム”というモデル名はラテン語で“他者”を意味する。ブランド初となるフルチタン、自動巻きムーヴメント搭載の12時間表示GMT ウオッチで、インストゥルメンタム同様、一体型ラグ構造、半対称型リューズガード構造、そして程よいサイズの40mmケースとなっている。
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一般的なGMTウォッチとは異なり、アルテラムは12時間のGMT針によってアワーマーカーの真上で第2タイムゾーンを表示する。 AM:PMの確認は、3時位置と9時位置のAM:PMインジケーターを使い、ブラックまたはホワイトのマーキングで表示する。現地時間（左）またはホームタイム（右）の昼夜を確認することが可能だ。 カレンダー表示は、ねじ込み式のプッシャーを使用して独立操作で設定を行う。機械はミヨタ9015を改良した自動巻きムーヴメント 、Cal.ARK-9015DT を搭載。デビュー作のインストゥルメンタムを成功させた機能を損なうことなく、品質を向上させたいアーケンの想いを反映している。ソリッドなルメ、ガンメタリックの針まで、アーケンのDNAを洗練させている。
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文字盤のカラーはアンスラサイトグレーとブラックの2色展開。 アンチスクラッチ処理を施したフルチタンケースで、ケースサイズは40mm、厚さは13mm。3時位置のリューズはロック機能付きねじ込み式、4時位置のリューズはロックプッシャー機能付きねじ込み式、風防はARコーティングのサファイアクリスタル製で防水機能は200m。 既存のインストゥルメンタム・ブレスレットと互換性があり、ケースにフィットするテーパード・ナイロンストラップも付属しており、クイックリリースで装着が可能となっている。アーケン・アルテラムはウェブサイトでの販売となっている。予約開始日は2023年7月1日予定となっており、価格は販売開始24時間は 559.99英ポンドまたは700米ドル（約9万8000円）、24時間後に 599.99 英ポンドまたは 745米ドル（約10万4000円）となっている。アーケンのウェブサイトからメールアドレス登録で販売開始時間などの詳細情報を得られるので、興味のある方はチェックしてみてはいかがだろうか。
【画像ギャラリー：アーケン・アルテラムのディテールをさらにチェック】
》Arken（アーケン）
公式サイト
https://arken.uk/
文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。
https://www.instagram.com/spherebranding/
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