セイコーは、プレザージュのクラフツマンシップシリーズから、セイコー腕時計110周年記念限定モデル4機種を6月23日に発売する。日本のモノづくりを牽引してきた先人に敬意を示し、地域社会と共に発展してきた伝統産業「琺瑯」、「漆」、「有田焼」、「七宝」それぞれの技法を用いて表現した特別なモデルだ。
伝統工芸を用いたダイヤルの美しさを際立たせるために、ローマ数字とインデックスを交互に配した変則レイアウトや、腕に心地良くなじむシンプルなケース造形など、セイコーの時計づくりの歴史に基づく使い心地とクラシカルな味わいを大切にデザインされている。ストラップには、LWG(レザーワーキンググループ)認証を取得しているタンナーで生産されたレザーを使用するなど、サスティナブルな製品作りも意識している。
琺瑯ダイヤル、漆ダイアル、有田焼ダイアル、七宝ダイアルの4種がラインナップされており、いずれもステンレスケースで10気圧の日常生活防水。ムーヴメントはセイコーの自動巻きキャリバー6R24を搭載している。製造本数は、七宝ダイヤルが世界限定800本(うち国内100本)、それ以外のモデルが世界限定各1500本(うち国内300本)となっている。
セイコー腕時計110周年記念限定モデル
<セイコー プレザージュ>クラフツマンシップシリーズ 琺瑯ダイヤル
琺瑯ダイヤルは、国産初の腕時計ローレルにも用いられた温もりある白とみずみずしい艶が特徴。琺瑯職人の横澤満氏が手作業で丁寧に焼き上げたもので、艶やかな光沢と色褪せない美しさを生み出している。
■Ref. SARD017。SS(40.2mm径)。日常生活強化防水。自動巻き(Cal. 6R24)。世界限定1500本(国内300本)。19万8000円
琺瑯職人:横澤 満(よこさわ みつる)
富士琺瑯工業株式会社(1971年入社)つくば工場 技術顧問。塗布面の厚さわずか0.01mm刻みの仕上がりを見抜く眼力を持つ匠。繊細に造り込まれるダイヤルに琺瑯を施すことができる日本有数の職人。
セイコー腕時計110周年記念限定モデル
<セイコー プレザージュ>クラフツマンシップシリーズ 漆ダイヤル
漆ダイヤルは金沢の漆芸家・田村一舟氏の監修によるもので、何十回も塗りと研ぎを繰り返すことで、特有の美意識が育む金沢の美しい街並みを艶やかな赤茶色の色彩で表現している。
■Ref. SARD019。SS(40.2mm径)。日常生活強化防水。自動巻き(Cal. 6R24)。世界限定1500本(国内300本)。24万2000円
漆芸家:田村 一舟(たむら いっしゅう)
1957 年(昭和 32 年)生まれ。石川県金沢市在住。清瀬一光師に師事し金沢に伝わる伝統工芸「加賀蒔絵」を習得後、世界に類を見ない独自の細密技法を生み出した。漆器のみならず、加賀蒔絵をあしらった高級万年筆や腕時計を発表。その極めて緻密な技術による精緻な美しさが、世界的に高い評価を受けている。
セイコー腕時計110周年記念限定モデル
<セイコー プレザージュ>クラフツマンシップシリーズ 有田焼ダイヤル
有田焼ダイヤルは、腕時計に求められる耐久性を実現するため、従来の4倍以上の強度を持つ強化磁器素材を採用。高精度の鋳型による鋳込み工程を経て、1300℃の高温で焼成するという難度の高い工程を経ている。
■Ref. SARW067。SS(40.6mm径)。日常生活強化防水。自動巻き(Cal. 6R27)。世界限定1500本(国内300本)。24万2000円
有田焼 陶工:橋口 博之(はしぐち ひろゆき)
1983年に“しん窯”入社後、丁寧で精緻な技と洗練された染付を習得し、九州山口陶磁展 通産大臣賞受賞をはじめとする数々の賞を受賞。1996年に伊万里・有田焼下絵付伝統工芸士に認定された。
セイコー腕時計110周年記念限定モデル
<セイコー プレザージュ>クラフツマンシップシリーズ 七宝ダイヤル
七宝ダイヤルは尾張七宝の施釉師・戸谷航氏が、鉛を含まない独自の釉薬を用いて、約800℃で複数回に渡って焼成を繰り返した後に、精密な研磨加工を施して生み出している。
■Ref. SARW069。SS(40.6mm径)。日常生活強化防水。自動巻き(Cal. 6R27)。世界限定800本(国内100本)。27万5000円
七宝ダイヤル施釉師:戸谷 航(とたに わたる)
1985年(昭和60年)愛知県生まれ。愛知県立瀬戸窯業高校にて焼き物の製造法を学び、尾張七宝の老舗、安藤七宝店に就職後は、尾張七宝の技法の根幹である“釉薬差し”という重要な工程を担う施釉師の道を邁進している。
【問い合わせ先】
セイコーウオッチ お客様相談室
TEL:0120-061-012
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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