A.主にはめ込み式、ネジ込み式、ネジ止め式の三つがある
そもそも裏ブタとは、ケースの裏側をふさぐ蓋のこと。
高い機密性を確保して、ムーヴメントを水やホコリから守ってくれる役割をもつ。
はめ込み式の裏ブタ
1940年代以降では、ケースに圧力を加えてそのまま押し込んで閉める、“はめ込み式”(スナップバックとも呼ばれる)が主流であった。
これはケースにがっちりとはめ込まれているため容易には外れないものの、気密性はそれほど高くはなかった。
ネジ込み式の裏ブタ
60年代からはネジのようにまわして締める“ネジ込み式”(スクリューバックとも呼ばれる)が台頭。防水能力が強化された。
現代においても非常に多くのメーカーが採用している。
ネジ止め式の裏ブタ
またフランクミュラー、カルティエといった一部ブランドで見かけるのが、裏ブタを複数のネジで止めて固定する“ネジ止め式”。
トノーなどデザイン性に優れたケース径状を実現できるが、汚れや汗、水分がネジ部分から侵入しやすいというデメリットもある。
文◎松本由紀(編集部)
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