A.時が切り替わる瞬間、ジャンプするように数字が変わる機構
ジャンピングアワーとは、針の代わりに、文字盤に設けられた小窓に数字で時刻を表示する機構のこと。
時が切り替わる瞬間、ジャンプするように数字が変わることからジャンピングアワーと呼ばれる。
先日ブルガリから発売された“ジェラルド ジェンタ”のミッキーマウスウオッチ。10時位置にジャンピングアワー、ミッキーマウスの右腕と足元にある針がそれぞれ分・日付け表示のレトログラード機構だ
採用するモデルはかなり限られるが、時計の機構としては19世紀に生まれた比較的古いもの。
過去にはパテック フィリップやロレックスなど様々な有名ブランドがジャンピングアワーを手がけている。
また、このジャンピングアワーの機構を利用して斬新なモデルを作ったのがフランク ミュラーである。
それは文字盤上に1から12までの数字をランダムに配置して、それを時針がジャンプして現在時刻の数字を差し示すというもの。
“クレイジーアワー”という名前のとおり常識を覆す、まさにクレイジーな時計として世界を驚かせた。
文◎松本由紀(編集部)
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