2022年の3月に登場して注目を集めた“オメガ”と“スウォッチ”のコラボモデル“MoonSwatch”のように、良い意味で予想を裏切る組み合わせと、レギュラーモデルとは異なる個性的なデザインでユーザーの所有欲を刺激するコラボモデル。今回、実機レビューで取り上げるのも、そんなコラボレートモデルのひとつ。
カスタマイズウオッチの人気に火を付けた先駆的ブランドとして知られる“アンダーン”と、スイスで1926年に創設された “ニバダ・グレンヒェン”による初のコラボレートモデルだ。
ベースモデルには1965年発表のダイバーズウオッチ、デプスマスターの復刻モデルを採用。個性的な変形アラビアインデックスがレトロゲーム“パックマン”のキャラクターを想起させることから“パックマン”の通称で知られているモデルであり、本作ではピクセルアートを大胆に取り入れたデザインで、“パックマン”のテイストと80年代レトロゲームの雰囲気を表現している。
さっそく、実機レビューをお届けしよう。
【今回の実機レビューモデル】
NIVADA GRENCHEN×UNDONE
ニバダ・グレンヒェン×アンダーン
デプスマスター ピクセルアート
■素材:DLC加工ステンレススチールケース、レザーベルト(トロピックベルト付属)
■サイズ:39mmサイズ、ラグトゥーラグ:47mm、ラグ幅20mm、厚さ13mm
■ムーヴメント :自動巻きP024日付なし(ゴースト位置なし)、38時間パワーリザーブ
■防水性:100気圧(1000m防水)
■価格:15万6200円
【問い合わせ先】
NIVADA GRENCHEN×UNDONE公式サイト
https://undone.co.jp/collaboration/nivada-pixelart-depthmaster
【タイムギアチャンネル:実機レビュー動画】
【CONCEPT:デプスマスター ピクセルアートのコンセプト】
スイスの時計ブランド “ニバダ・グレンヒェン”と“アンダーン”のコラボレートモデル第1弾。ニバダはアンダーンのスタイルに、アンダーンはニバダの歴史と遺産に魅力を感じ、意気投合して実現したプロジェクトであり、今後も継続してコラボモデルを発表していく予定となっている。このモデルは“パックマン”の通称で知られるニバダの代表作のひとつ、デプスマスターをベースに製作された日本限定モデルだ。デザインのアレンジをアンダーンが担当し、ニバダ・グレンヒェンがスイスにあるニバダの工房で製造を担当している。
【デプスマスター ピクセルアート:ケースをチェック】
ケースサイドを曲面に仕立てて立体感を際立たせた小振りなクッションケースを継承。オリジナルはヘアラインだが、こちらはサンドブラストにDLC加工を施した仕様となっており、汚れや小傷が目立ちにくい。ケースの左側にはヘリウムガスエスケープバルブが設置されている。
現行のダイバーズウオッチで広く採用されているリューズガードを採用していないのもこだわりのポイント。耐久性や強度を考慮するならばリューズガードを設けたほうが信頼性は高まるのだが、モチーフとなった60年代のデプスマスターに合わせてリューズガードを採用しないシンプルな形状を採用し、当時の雰囲気やデザインを忠実に再現している。
裏ブタは気密性を考慮したスクリューバック仕様。ムーヴメントを見ることはできないが、内部にはスイスのムーヴメントメーカー、ソプロードのCal.P024を搭載。通常のデプスマスターはセリタを搭載しているため、日本限定モデルならではの仕様と言える。裏ブタには文字盤と合わせてピクセルアートでニバダとアンダーンのWネームロゴをデザインし、特別感が加えられている。