山や森で楽しめるアクティビティを“山系アウトドア”、海や川などのアクティビティを“川・海系アウトドア”にカテゴライズして、それぞれ、おすすめのアウトドアウオッチを紹介していく連載企画。今回は番外編の第2弾として“ファブリックベルト”に着目してお届けしていこう。
【“アウトドア”におすすめなファブリックベルトの選び方】
タウンユースの時計に比べて汚れや傷が付きやすいアウトドアウオッチにに、ベルトに関しても耐久性やメンテナンス性が求められる。
定番のアイテムとして幅広いアウトドアウオッチに採用されているのがラバーベルトだが、もうひとつラバーベルトと双璧を成すアイテムとして支持を集めているのが繊維素材を採用したファブリックベルトだ。
最もベーシックなナイロンのほか、キャンバス、ポリエステルなどの素材が採用されており、それぞれ吸水性、耐久性、弾性などに違いがあるのだが、ヘビーデューティーな使い方が前提となるアウトドアウオッチに合わせるのであれば、やはりナイロンがおすすめだろう。
同じ繊維素材であるキャンバス(麻や綿などで作られた平織りの帆布)に比べて吸水率が低く、耐久性を備えつつ柔らかく伸びがあるので破断しにくいという特徴がある。使用すると汗や水を吸収してしまうのは留意しておきたいが、ハンドソープなどで丸洗いできるため、メンテナンスが容易。定期的に洗浄しておけば安心して使用することができる。
【“ファブリック”とは】
コットン、ウール、アクリルといった多様な素材の糸を織って作られたものを広く指す。耐水性に優れ、海水による腐食に耐性があるのが特徴。ポリアミド系素材が採用されている合成繊維、“ナイロン ”が最もベーシックで、ほかに、帆布の生地が使われた“キャンバス”、耐候性に優れた“ポリエステル”がある。さらに“コーデュラナイロン”、“ケブラー”といった、化学繊維メーカーが独自で作り出した特殊なものを含めると、非常に種類は豊富。
【主な種類は?】
ナイロン/
引っ張りなどの外圧に強く、伸び縮みなどの型崩れもしにくい。ファブリックのなかでいちばん種類が豊富。
キャンバス/
船の帆に使われていた帆布(はんぷ)でできている。布でありながらも破れにくく、水に強い特徴をもつ。
ポリエステル/
大きな荷重がかかっても切れにくい。さらに、太陽や湿度、雨といった自然環境にも耐えうる“耐候性”も高い。
【素材感は?】
種類によって異なるが、繊維でできているためおおむねさらっとした手触りながらほどよい硬さをもつ(写真はポリエステル)。
【着用感は?】
繊維の自然な素材感が感じられるのが魅力。織物ゆえ、しなやかで腕なじみが良く、着け心地の軽快さは抜群。ほどよいカジュアル感を演出しているため、デザイン次第ではオンオフ両方使用できる。
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