2021年10月14日、パテック フィリップより新作が発表。その速報をお届けしたい。
NEW MODEL 01
5905/1A 年次カレンダー搭載自動巻フライバック・クロノグラフ
■SS（42mm径、14.13mm厚）。3気圧防水。自動巻き（Cal.CH 28‑520 QA 24H）。679万8000円
2015年にプラチナ仕様、19年にローズゴールド仕様が発表された5905モデルは、自動巻きフライバック・クロノグラフと特許取得の年次カレンダーという、実用的で使いやすい二つのコンプリケーション機能を組み合わせたモデルだ。本作のニューモデルとして発表されたのが、5905モデルとしては初となるステレンススチールケースだ。さらに特筆はケースと統合され、流れるようなフォルムを実現したブレスレットが新たに装着されている点。より日常的に着用されることを念頭に製作されたモデルである。
統合されたステンレススチールブレスレットは、ポリッシュ仕上げの外側リンクとサテン仕上げの内側リンクによりコントラストを持たせたアクアノート5167/1Aモデルからインスピレーションを得ているが、ブレスレットの内面と縁をケースに合わせてポリッシュ仕上げとしている点が微妙に異なっている
NEW MODEL 02
5204R 永久カレンダー搭載スプリット秒針クロノグラフ
■RG（40mm径、14.3mm厚）。3気圧防水。手巻き（Cal.CHR 29‑535 PS Q）。3915万5600円
永久カレンダー搭載スプリット秒針クロノグラフ5204モデルは、最も追い求められるパテック フィリップのグランド・コンプリケーションのひとつである。2016年から二つのローズゴールド・バージョンがラインナップ。ひとつはシルバー・オパーリン文字盤とチョコレートブラウンのアリゲーターバンドを備え（5204R-001モデル）、もうひとつはエボニーブラック・オパーリン文字盤とローズゴールド・ドロップ型ブレスレットを備えている（5204/1Rモデル）。新たに発表されたのは、ローズゴールドケースにマッチするスレートグレーの文字盤とバンドを組み合わせたニューバージョンだ。希少で洗練されたニュアンスにより、この偉大なクラシックのスタイルがリニューアルされている。
キャリバーCHR 29‑535 PS Qは伝統的なアーキテクチャー（手巻き、コラムホイール、歯車による水平クラッチ）によって構成され、6件の特許により保護された技術革新を組み合わせている。
NEW MODEL 03
5930P ワールドタイム・自動巻フライバック・クロノグラフ
■Pt（39.5mm径、12.86mm厚）。3気圧防水。自動巻き（Cal.CH 28‑520 HU）。1270万500円
1940年製作のユニークピースからインスピレーションを得た5930モデルは、自動巻きフライバック・クロノグラフと、パテック フィリップの歴史とコレクションにおいて象徴的なコンプリケーションである、ワールドタイムという二つの機能を搭載している。現行のモデルは2016年、ブルー文字盤とこれにマッチするバンドを備えたホワイトゴールド仕様として発表された。同社では、このタイムピースのスポーティでコスモポリタンな精神を再解釈し、プラチナの輝きにグリーンの文字盤とバンドを組み合わせたニューバージョンを発表。クラシックと大胆さの融合が、この象徴的モデルの個性をさらに際立たせている。全面が手作業でポリッシュ仕上げされたプラチナケースは、6時位置にダイヤモンドをセッティング。デザイン的特徴のひとつは、1940〜1950年代を代表するウィング（翼）スタイルのラグである。
都市表示リングには、都市名がグリーンで記載。手仕上げによるギョーシェ装飾が施されたグリーンの文字盤センターは、高度なクラフトマンシップによる精緻な仕上がりを誇る。
【問い合わせ先】
パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター TEL.03-3255-8109
公式サイト https://www.patek.com/ja/
文◎堀内大輔（編集部）