カシオ計算機協力のもと、毎月、トレンドや季節、予算などといったテーマ別に“G-SHOCK(ジーショック)”の人気モデルBEST5を紹介する【月刊G-SHOCK】。
8回目となる今回は、少し趣向を変えて10・11月発売の新作のなかから編集部注目のモデルをランキング形式で紹介する。
今秋も魅力的な新作がずらり。
編集部のおすすめはこれだ!
ほぼ毎月のように新製品を投入し続けているG-SHOCKだが、トレンドを即反映した商品展開はさすがと感心させられることが多い。
今年はメタル系G-SHOCKが大きくラインナップを増やし、全体に高級感のある製品展開が目立ったが、これも世間のG-SHOCKに対するニーズの広がりを受けてのものだと思われる。この秋もいままでにない新機能を取り入れたモデルがいくつか発表されており、G-SHOCKファンの注目を大いに集めそうだ。
そこで今回は10~11月リリースの新製品のなかから、編集部が気になったモデルを紹介したい。
》編集部的BEST 1
DWE-5600CC-3JR
「着せ替えG-SHOCK」としてすでに高い注目を浴びているモデル。
G-SHOCKとしては初めてベゼルとバンドをユーザー自身で交換することができる自由度の高さで、1本で様々な顔を楽しむことができる。基本的なフォルムはいわゆるオリジンと呼ばれる5600系を踏襲しており、落下した際にケースに加わる衝撃を緩和するバンドのフォルムを踏襲。このバンドはスライドレバーで簡単に着脱でき、同梱のバンドと交換できるようになっている。同様にベゼルも従来のビス固定ではなく、センターケースのインナーフックに組み合わせるという構造で交換可能。バンドは全3種類、ベゼルは全2種類がチョイスできる。
基本的なデザインは5600シリーズで使われている回路基板をパターンに落とし込んだカモフラ柄になっており、これもG-SHOCKとしてはかなり斬新なデザインだ。耐衝撃において重要な意味をもつパーツを着脱可能にした技術力もさることながら、これによって新たなスタイリングも可能になったわけで、今後のモデル展開にも大きな影響を及ぼしそうな意欲作といえよう。
■Ref.DWE-5600CC-3JR。カーボン×樹脂(48.9×43.8mmサイズ)。20気圧防水。クォーツ。3万800円(発売中)
換え用のベゼルとベルトが付属したボックスセットだ
》編集部的BEST 2
MTG-B2000シリーズ
スポーティブで高級感あるデザインが持ち味のMT-Gシリーズに、新開発の“デュアルコアガード構造”を採用した新作。
従来のMT-Gシリーズに用いられていたメタルコアガード構造をさらに進化させ、軽量かつ剛性の高いカーボン繊維強化樹脂のケースを組み合わせて強度を大幅アップ。高級感あるカーボンがデザイン的にも効いており、MT-Gシリーズならではの風格をさらに高めている。カーボンケースはケースと裏ブタを継ぎ目なく一体化させたモノコック構造になっており、これをメタルで囲む二重構造で、正面とサイドからメタルの美しい質感を強調。程よい装着感のミドルサイズと質量を維持しながら、外観に占めるメタルの割合を高めており、さらに衝撃・遠心力・振動に耐える強化構造「TRIPLE G RESIST」を備えてタフネス性能も確保している。
さらにバンドも樹脂の比率を増やした新たなレイヤーコンポジットバンドを採用(MTG-B2000BD/MTG-B2000D。MTG-B2000Bはウレタンバンドを採用)して軽量化を達成するなど、装着感へのこだわりもうれしいポイントだ。スピーディーな運針を可能にするため、MT-Gシリーズ初の3つのデュアルコイルモーターを搭載しているほか、スマホとの連携やボタン操作なしで現地時刻に修正できる優れたワールドタイマー 機能性など、実用性の高さも光る。
■Ref.MTG-B2000BD。ステレンススチール×カーボン繊維強化樹脂(55.1×51.0mmサイズ)。20気圧防水。クォーツ(電波ソーラー)。13万7500円(11月13日発売)
従来のコアガード構造を進化させたデュアルコアガード構造を採用する
》編集部的BEST 3
GMW-B5000TCF-2JR
フォルムはG-SHOCK定番のオリジンを継承しつつ、外装素材にフルチタンを採用したことで高級感をグッと増したモデル。しかもブルーIP加工とレーザー彫刻を活用した特殊な仕上げによって、チタンケースの都会的なセンスを生かしつつ、ブルーカモフラ柄に仕上げるというかなり大胆なスタイリングを採用している。ドットパターンは大・中・小の3種類を使い分けることで濃淡を表現し、カモフラ柄であっても子どもっぽくない大人のセンスを感じさせる。
スクリューバックには耐摩耗性に優れるDLC処理を施し、耐衝撃性を高めるためファインレジン緩衝体を挟むなどタフネス構造はしっかりと踏襲。機能的にもスマートフォンリンクのほか、世界6局の標準電波を受信するマルチバンド6、タフソーラーなど抜かりがない。金属アレルギーに優しいフルチタンだということで、いままでメタルG-SHOCKを敬遠していた人にも注目してほしいし、オトナの遊び心を感じさせるオフタイム用の時計として新たな需要を喚起しそうだ。
■Ref.GMW-B5000TCF-2JR。チタン(49.3×43.2mmサイズ)。20気圧防水。クォーツ(電波ソーラー)。17万500円(発売中)
》編集部的BEST 4
AW-500シリーズ
アナデジG-SHOCKの代表格AW-500初のフルメタルモデルもリリースされた。
1989年に初代が発表されたときも、アナログ針は強い衝撃が加わると針飛びしやすいのでG-SHOCKでは難しいといわれていたが、部品の軽量化などでこれを実現したという経緯があった。今回は樹脂ケースに比べると耐衝撃性に弱いといわれるフルメタルケースを採用。オリジンをフルメタル化したことで新たなトレンドを生み出したGMW-B5000D(2018年)開発時に培った技術を応用し、メタルケースとベゼルの間にファインレジンを緩衝材として採り入れることで耐衝撃性をアップさせ、さらにケースからつながるバンドの駒に丸みを持たせることでのしなやかなフォルムを再現するなど、ディテールへの工夫が光る。
フルメタルの高級感にプラスしてアナログ針の大人っぽい雰囲気も上々で、年齢を問わずに使えそうなデザインに仕上がっている。ヘアラインやミラー仕上げなど部位ごとに細かく仕上げを使い分けており、外装へのこだわりはかなりハイレベルだ。
■Ref.AWM-500D-1AJF。ステンレススチール(51.8×44.5mmサイズ)。20気圧防水。クォーツ(電波ソーラー)。6万6000円(11月20日発売)
》編集部的BEST 5
GR-B200RAF-8AJR
G-SHOCKのなかでもさらに耐衝撃性のアップを追求したグラビティマスターと英国空軍ロイヤルエアフォース(RAF)とのコラボモデル。ステルス戦闘機をイメージしてダークグレーをベースにして、差し色にホワイトとグラスコクピットの表示色をイメージしたグリーンを採用。視認性の良いアナログ針も備えており、アビエーションウオッチとして有機的にデザインされている。
方位、高度/気圧、温度、歩数を計測可能なクワッドセンサー、時計で取得した高度とスマートフォンのGPSで取得した経路をアプリに自動記録するミッションログ機能、高度+歩数計測値から昇降要素を加味した消費カロリー算出、時計のボタン操作で現在地をアプリ上に記録するロケーションインジケーターなど、ハイテクを生かした複雑機能も搭載しておりコストパフォーマンスはかなり高いといえる。バンドには“逆境を越えて星へ”というラテン語の格言“PER ARDUA AD ASTRA”の文字が刻印され、遊環にRAFのロゴが入っている点も、ミリタリーファンにはたまらない仕様といえそうだ。
■Ref.GR-B200RAF-8AJR。カーボン(63×54.1mmサイズ)。20気圧防水。クォーツ。5万2800円(発売中)
構成◎堀内大輔(編集部)/文◎巽 英俊/情報協力◎カシオ計算機
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