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【ミリタリー系と エレガント系、どちらを選ぶ!?】フランス発の注目ブランド、“BERTHET(ベルテ)の定番2機種。

 ここ最近、時計王国スイスに並び立つほどに台頭しているのがかつての時計産業の中心だったフランスの時計ブランド。フランス政府も時計産業の復活に力を入れており、第3勢力として勢いを増している。

 “ベルテ”は、そんなフランス時計のなかにあって異色の存在感を放つ注目ブランドだ。同社は1888年の創業以来、ムーヴメントを一貫製造できるマニュファクチュールとしての歴史を継続しており、針、文字盤は国内で調達し、ケースに加えてネジ1本からムーヴメントを製造。自社ブランドのベルテを展開しながら、現在もエントリー系のスイスブランドに汎用ムーヴメントの供給を続けている。

 

ムーヴメントのネジ、地板、歯車までフランスの自社工房で製造

ムーヴメントを一貫製造できるマニュファクチュールとしての歴史を刻んできたベルテ。一般的に10万円前後の価格帯の機械式時計はコストを抑えるために安価な中国製パーツを使用することが多いが、同社はフランス製にこだわり、ネジ、地板、歯車など、ムーヴメントのパーツは自社で製造。エントリーモデルで約70パーセント(ニヴァロックス製のヒゲゼンマイなど一部パーツは他社から供給)、複雑系モデルは約90パーセントの自給率を実現しているというから驚きだ。フランスの自社工房(下の写真)では、50年以上前の工作機械と最新の製造技術を併用して時計を生み出している。

 

 やはり最大の魅力は自社製造だからこそ実現できた抜群のコストパフォーマンスだろう。
 全モデルでフランス製(中国製パーツは使用していない)を実現し、時計界でも唯一ともいえる“10万円以下から手に入るフレンチマニュファクチュール”として多彩なモデルを展開しているのだ。
 今回はそんなベルテのエントリーラインから、ミリタリーテイストを醸す“アヴィアチュール”と、エレガントな“ロワイヤル”をクローズアップしてみた。

 いずれも10万円以下と少し頑張れば手の届く価格帯なので、大人のデイリーユースはもちろん、機械式のエントリーモデルとしても最適。ぜひ、チェックしてほしい。

 

今夏のデイリーウオッチにおすすめしたい定番2機種

【ミリタリー系ならこのモデル】→ AVIATEUR アヴィアチュール

■Ref.BR.AVT.46.BK.S.L。ステンレススチールケース、レザーストラップ。ケース径46 mm。50m防水。手巻き(Cal.16 1/2-6498)。8万8000円(ブレスモデルは12万1000円)

 ベルテのエントリーライン“アヴィアチュール”。モデル名が示すように往年のパイロットウオッチをモチーフとしており、光沢を備えたブラックミラーダイアル、外周の5分刻みのミニッツスケール、大振りの夜光アラビアインデックスと、ミリタリーテイストのデザインが男性的で無骨な印象を際立たせている。

太めのラグを備えたインパクト抜群の46mmケースはファッションのアクセントにも最適。大きめのサイズだが手首に沿うように湾曲させたラグ、厚さを抑えた11mmのケースにより装着感も良好だ

 

【エレガント系ならこのモデル】→ ROYAL ロワイヤル

■Ref.BR.RYL.46.WH.S.L。ステンレススチールケース、レザーストラップ。ケース径43 mm。50m防水。手巻き(Cal.16 1/2-6498)。9万9000円

 スモールセコンドを備えた往年の懐中時計を思わせる文字盤に、手作業で仕上げたブルースチール針がコントラストを生む、古典とモダンを融合した本格機械式時計。大きめの玉ねぎ形リューズ、コインエッジ装飾を備えたケースとスモールセコンド文字盤の組み合わせが、フレンチクラシックの王道を行くエレガントなスタイリングを生み出している。

受け板はもちろん、歯車やネジまで自社製造した手巻きムーヴメントを搭載。シースルーバックから機械の動きと機能美を楽しめる

10万円前後の時計は一般的にIP加工の針を採用することがほとんどだが、焼き入れをして仕上げる本物のブルースチール針を採用

 

【問い合わせ先】
ブレインズ(TEL. 03-3510-7711)
http://berthet.jp

文◎船平卓馬(編集部)/写真◎水橋崇行

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