アンティーク時計専門サイト「LowBEAT Marketplace」には、日々、提携する時計ショップの最新入荷情報が更新されている。
そのなかから編集部が注目するモデルの情報をお届けしよう。
セイコー
ドレスウオッチ・スタイルウオッチ
目を引くブルー&ブラックのマーブル模様が魅惑的な1974年製、セイコーの2針ラウンドモデル。
時分針のみの2針とアラビア数字のインデックスは、白文字で実用性もしっかりと考えられた作り。当時は“ドレスウオッチ・スタイルウオッチ”シリーズとして販売されていたモデルだ。このシリーズはのちに“シャリオ”と名を改めている。ケースコンディションも良く、手首に乗せた時のフィット感と雰囲気が抜群な1本だ。

【商品詳細】Ref.2220-0460。SS(34mm径)。手巻き(Cal.2220)。1974年頃製。5万5000円。取り扱い店/SELECT ショップページに移動
搭載されるムーヴメントは手巻き2針のCal.2220。小径ながら毎時2万8800振動のハイビートかつ、24石の高性能なムーヴメントである。セイコードレスウオッチの中でも、薄型2針で有名な68系と比較すると、ムーヴメントの厚みや希少性の観点から見劣りしてしまうかもしれない。しかし、流通量の多さや十分に薄いケースをみれば、手ごろな価格で入手できる2針ドレスウオッチとしては数少ない選択肢のひとつであると言えるだろう。
何より、アンダー10万円でここまで薄型の手巻きドレスウオッチはまず見つからない。装着した際には、ケース底面の形状も相まってシャツの中にすっぽりと納まる薄さに仕上がっている。
シンプルでトラブルの少ない2針の手巻き時計は、腕時計を使う頻度が少ない人にこそオススメしたい。手巻き時計の場合、定期的にオーバーホールさえ行っていれば、使いたいときにゼンマイを巻き上げて時刻を合わせるだけで良いからだ。この手軽さは手巻き時計ならではの魅力ではないだろうか。
連れ出す前にゼンマイを巻いてエネルギーを与えるという行為は、腕時計が相棒のような存在に感じられ、よりいっそう愛着が湧くだろう。
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文◎LowBEAT編集部