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第3回【50万円以下の予算でロレックスのアンティークを買う】オイスターパーペチュアルを狙う!

第2回では購入の目安となる1500系の自動巻きムーヴメントについて解説した。そこで今回はその1500系を搭載しつつも50万円以下でも買える「オイスターパーペチュアル」について紹介する。

オイスターパーペチュアルとは防水のオイスターケースを使用した自動巻き(パーペチュアル機構)モデルのことを指す。そのため人気の高いサブマリーナー、エクスプローラーも然り、オイスターケースに自動巻き仕様のモデルはすべて「オイスターパーペチュアル サブマリーナー」のように表示される。ちなみにオイスターケースを使っているものの手巻きムーヴメントを搭載している場合は単に「オイスター」だけとなる。

ロレックスの自動巻きモデルのなかで最もベーシックなラインであるオイスターパーペチュアルは、後に日付表示があるオイスターパーペチュアルデイトが登場して当時は2種類がラインナップしていた。

デイト無しが搭載する自動巻きムーヴメントは、当時のエクスプローラーと同じキャリバーナンバーで、クロノメーター仕様に毎時1万8000振動のCal.1560だ。これは70年代前後に毎時1万9800振動にアップした1570に移行し性能も向上している。そのためムーヴメントのこのキャリバーナンバーの違いも覚えておきたいポイントだ。そして1500系搭載モデルの製造は1960年代から70年代。その後は2008年に復活するまで長期間製造されていない。

写真のエンジンターンドベゼルを使用したRef.1007以外にも1002、1003、1005、1008(アメリカ市場向けゼファー)、1013(36mmのビッグオイスター)、1014(金張りケース)、1018(36mmのビッグオイスター)といった様々なバリエーションが存在する。そのためレファレンスによっても相場はバラバラだが、ベーシックなタイプだとギリギリ50万円切る価格で流通している。

一方のオイスターパーペチュアルデイトの1500系搭載モデルは一般的なスムースベゼルのRef.1500のほかにエンジンターンドベゼルのRef.1501、さらには18金無垢モデルもラインナップしていた。製造年代は1960年代から80年代までと比較的に長く、その後もモデルチェンジを繰り返しながらも生産は継続されている。

ムーヴメントはデイトジャストと同じクロノメーター仕様で毎時1万8000振動のCal.1565。ただ、このデイト表示には当初は24時に日付がカチッと変わるデイトジャスト機構が装備されていなかった。こちらも70年前後から毎時1万9800振動のCal.1575に変更。この頃からデイトジャスト機構も装備されるようになったと言われる。

時計:ロレックス オイスターパーペチュアル。Ref.1007。自動巻き(Cal.1560)。1960年代製。 49万8000 円/SELECT

【画像】デイト付きほか他のデザインを見る

文◎LowBEAT編集部

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