スイスの高級時計ブランド“ゼニス”は、160年にわたる時計製造の歴史と技術を象徴するヴィンテージウオッチを厳選し、独自に認定するZENITH ICONSプログラムを2020年から展開している。そして、今回、日本に9本の希少なモデルが入荷した。その中には、オリジナルの状態を完全に維持したモデルも含まれるという。
今回のラインナップには、1969年に発表されたゼニス初の自動巻クロノグラフムーヴメントエル・プリメロ 3019 PHCを搭載した歴史的なモデルが並ぶ。
特に注目すべきは、150本のみ製造されたG 581。1969年のバーゼルフェアで発表された最初期のエル・プリメロのひとつだ。18Kゴールドケースに包まれ、完全なるオリジナルの部品が使われる希少な一本だ。また、ラグを見ると時間を重ねることでできた“味”を感じるだろう。
また、わずか250本しか生産されなかったG 382もラインナップ。独特のラグデザインが特徴で、これはポーカーチップとも呼ばれる。こちらも18Kゴールド製のケースで、1969年製の最初期エル・プリメロとしてコレクター垂涎の一本だ。
そして、ゼニスを代表する伝説的なモデルA 386も登場。このモデルは、3色のカウンターを採用し、コレクターの間で名の知れたエル・プリメロ。今回は、1970年製と1971年製の2本がラインナップされ、ステンレススチール製ケース38mmを採用した。
さらに、総生産数が1000本未満でありながら記録的な受注を達成したG 381も見逃せない。これはA 386の18Kゴールドモデルとして1969年のバーゼルワールドフェアに向けて製造された最初期の生産ロットの一つで、ゴールドケースがアクセントを加える。
特に保存状態の良いA 384は、50年以上未使用・未研磨のまま保存され、オリジナルの保護ニスが残る極めて珍しい一本。レザーベルトやオリジナルのタグ、ボックス、ユーザーマニュアルなど付属品も完備しているというから驚きだ。
このほかに、コレクターからディスコ・ヴォランテ(空飛ぶ円盤)と呼ばれる250本限定で生産されたG 382や、当時わずか1000本しか生産されなかった希少なA 787もそろう。
これら9本の販売価格は、170万5000円~709万5000円となる。いずれもゼニス ブティック銀座での限定販売となるため、時計愛好家にとって見逃せない機会となるだろう。
【問い合わせ先】
LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス
TEL.03-3575-5861
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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