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世界では何が売れている? Chrono24に聞いた売れ筋ランキング・トップ10|菊地吉正の【ロレックス通信 No.293】

今回と来週の2回に分けて久しぶりのロレックス人気ランキングをお届けする。今回、当連載のために集計して情報提供してくれたのはChrono24(クロノ24)である。

Chrono24とは、時計愛好家の方は知っていると思うが、ドイツ・カールスルーエに本拠を構え、年間900万人以上が利用する世界最大の高級時計のECサイトである。そのためランキングデータ自体は日本ではなくグローバルなものだ。

また、データは2024年度に最も取引高が大きかった上位モデルだ。同サイトでは新品も中古も販売されているため、データはそれらすべてを含んだ集計となっていることをお含みおきいただきたい。

では、トップ10の顔ぶれを見ていきたい。

1位、Datejust(デイトジャスト)
2位、Submariner(サブマリーナー)
3位、GMT-Master II(GMTマスター II )
4位、Daytona(コスモグラフ デイトナ)
5位、Day-Date(デイデイト)
6位、Oyster Perpetual(オイスターパーペチュアル)
7位、Sea-Dweller(シードゥエラー)
8位、Yacht-Master(ヨットマスター)
9位、Sky-Dweller(スカイドゥエラー)
10位、Explorer II(エクスプローラー II )

1位はやっぱり定番中の定番デイトジャストである。これが現実的なところだろう。我々のような時計専門誌で読者へのアンケート調査を元に人気ランキングを企画すると上位をスポーツモデルが占める傾向が強い。ただ実際のところ本当に売れているものといえば圧倒的にデイトジャストなんだろうと思う。

それとこのランキングを見て決定的に「日本と違う」点があることをお気付きだろうか。ひとつは10位以内にスカイドゥエラーが入っている点、もうひとつはエクスプローラー II は入っているものの元祖エクスプローラー( I )が入っていない点だ。特にエクスプローラーについては日本だと少なくとも5位以内には必ず入る。そんな人気モデルがランク外というのはかなり驚きである。

邪道とも思えた40mm径モデルや18金イエローゴールドとステンレススチールとのコンビモデルの登場など、近年のエクスプローラーに対するラインナップの拡充は、逆にこれを見るとなんとなく納得させられる気がする。

さて読者のみなさんは、この結果をどのように感じたのだろうか。なお、来週はもっと具体的にレファレンスでのトップ20をお届けしたいと思う。ご期待を!

【画像】人気1〜10位を時計の写真とともにチェック!

菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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