Timeless(タイムレス)は2020年にスイスで設立された独立系マイクロウオッチブランドである。 スイス西部・ジュネーブからほど近いレマン湖畔のローザンヌに本社を構え、“デザインは、個性的で一目でそれとわかるものでなければならない”というコンセプトのもとで独創的な時計を生み出している。
Timeless(タイムレス)のファーストコレクションである“HMS”の特徴を簡潔に伝えることはなかなか難しい。公式サイトには“昨日と明日のデザインコードに触発された”というキーワードが記載されているが、ケース、ラグ、針、インデックスなど、個々のパーツがそれぞれユニークなデザインに仕上げられている。共通しているのが古典的な時計の意匠を規範しながらも、アヴァンギャルドなタッチにアレンジを加えているという点だ。
ワイヤーラグの進化形とも言えるラグ、アール・デコの雰囲気を感じさせつつモダンなスタイルに仕上げたインデックス、ブレゲ針をスポーティにアレンジした雰囲気の針など、どこかで見たことがあるけど、ほかにはないデザインが面白い。
デザインは、工業デザイナー、時計デザイナー、建築家として長年の経験を持ち、時計メーカーでもデザインに携わる経験を積んだマエル・オべルカンフが手がけ、組み立てや、アフターサービスはスイスのグローヴリエに拠点を構えるスイス・テクノロジー・コンポーネンツ社をパートナーに迎えている。
ムーヴメントはフォッシルグループ傘下のSTPが製造するCal.STP 1-11自動巻きムーブメントを搭載。なかなか凝ったデザインと作りの時計だが、日本円で 20万円台の価格で手にいれることができるのも魅力と言えるだろう。
Timeless(タイムレス)
HMS 003
HMS 003は、過去と未来のデザインコードにインスパイアされた、折衷的なネオ・ヴィンテージウオッチだ。語りどころの多いデザインだが、まず目を引くのが複雑なギョーシェ装飾を施した文字盤だろう。中央に開口部を設けて時分秒針を制御するギアをデザインのアイコンとしてクローズアップしている。鍵穴のようなカッティングを施した時分針の力強い造形も魅力的だ。
【画像】未上陸ブランド“タイムレス”、HMS 003を別アングルで見る
ギョーシェ文字盤を囲むインデックスには、数字を中央で分割した書体が使用。アール・デコを豊富とさせるレトロ感と未来的な印象を兼ね備えたデザインがユニークだ。 インデックスの上には、5分ごとに区切られた外周目盛りのレールウェイトラックがあり、ベゼルには文字盤のインデックス、レールウェイトラックに連動したドットが施されている。
古典的なワイヤーラグをモダンにアレンジしたラグは、根本にピンクゴールドのマイクロブラスト仕上げを採用することで、文字盤との統一感と程よいアクセントを加えている。
ブラックPVDと微量のピンクゴールドが組み合わされ、三つのパーツからなるリューズも面白い。ブランドの渦巻きモチーフであるホイールがモチーフになっており、実に凝った作りに仕上げられているのだ。
ケースサイズは41.5mm、厚さ12.8mmのステンレススチール製。スチールスチール製ケースに、4Nピンクゴールドの装飾が施され、ケースサイドにはシリアルナンバーを示す小さなプレートがあしらわれている。 防水機能は50m。 ムーブメントはのスイス製自動巻きムーヴメント、Cal.STP1-11を搭載。
HMS 003 は8種のバリエーションがラインナップされており、ダイヤル/カラーバリエーションから選択可能となっている。それぞれ20本から250本の限定となっており、販売価格は、1450 スイスフランから 2450 スイスフラン(日本円で約19万1000円から約40万8000円)。
》Timeless (タイムレス)
公式サイト
https://timeless-watch.ch/en/
文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。
https://www.instagram.com/spherebranding/
【そのほかのニュースもチェック!】
セイコー製メカクオーツ搭載で2モデル【即完売した限定クロノグラフ第6弾】“コーニッシュ” 人気シリーズ新作
【1000m防水機能搭載モデル含む】大人かっこいいオールブラックカラーウオッチ3選
国産ブランド、“カシオ オシアナス”【超軽量な薄型クロノグラフ】ブランドの象徴“マンタ”からシャープな印象のニューモデル