イタリア・ミラノで開催される世界最大規模のデザインの祭典ミラノデザインウィーク2025に、国産腕時計ブランド“グランドセイコー”が出展することが発表された。日本を代表するデザイナー・吉岡徳仁氏との会場でのコラボレーションも実現する。開催期間は、2025年4月7日(月)から13日(日)まで。
吉岡氏は、東京2020オリンピックの聖火リレートーチやパリのオルセー美術館に常設展示されているガラスのベンチなどを手がけた世界的なデザイナーだ。国際的な賞を多数受賞し、アメリカのNewsweek誌による世界が尊敬する日本人100人に選ばれた実績をもつ。
また、今回のミラノデザインウィークでは、グランドセイコーが誇る独自の駆動機構スプリングドライブを搭載したモデルも展示されるとのこと。
スプリングドライブとは、機械式時計と同様にぜんまいのほどける力を動力源としながら、ICと水晶振動子によって精度を制御するセイコー独自の技術だ。電池を必要とせず、安定した時間精度を実現している。
今回は、これから発表される新作に想いを馳せつつ、まずはこのスプリングドライブを搭載した既存モデルに注目。筆者がいちおしのモデルである“SLGA021”を振り返ってみたいと思う。
同モデルは2023年に登場。スプリングドライブ誕生の地である信州の美しさを表現したモデルだ。夜明け前の穏やかな諏訪湖を文字盤上で表現していることで時計愛好家から注目を集めた。
また、職人が手彫りで模様を刻んだ金型を用いたミナモパターンを文字盤に使用。湖面を渡る風によってさざめく水面の質感を繊細に再現するほか、深いブルーで施された高低差のある模様が、夜明け前の諏訪湖の情景を思わせる。同モデルの販売価格は、127万6000円となる。
これらの腕時計を生み出し続ける国産ブランド“グランドセイコー”。同ブランドの世界での活躍に今後も目が離せない…。
【画像】スプリングドライブ搭載!信州・諏訪湖を表現したモデルを別アングルで見る
【問い合わせ先】
セイコーウオッチ お客様相談室(グランドセイコー)
TEL.0120-302-617
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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