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【シックな逆パンダ顔】レトロ感際立つSEIKOメカクォーツクロノはNASA宇宙飛行士も認めた伝説ブレスが渋い|OUTLINEニュース no.196

NASAマーキュリー・アトラス9号の飛行士「ゴードン・クーパー」も腕時計に装着した伝説のメッシュブレスを標準装備

今回は久しぶりに2レジスタークロノ・シリーズ II について書きたいと思う。これの最大の魅力は何と言ってもアメリカ・フォースナー社が誇る伝説のメッシュブレス“コムフィット”が標準装備された初のコレクションという点である。そして作った本人が言うのもなんだが、モノトーン調のシックなデザインにこの古典的なメッシュブレスがめちゃくちゃ相性が良くけっこうカッコいいのである。

コムフィットとは、1930年代に開発された歴史あるメッシュブレスで、長さ調整が工具なしでも自在にできてしまうという特徴を備える。そして、それがNASA宇宙飛行士に採用されて一躍有名になった。

このエンドピースは伸縮するのも特徴のひとつ。今回採用したコムフィットの場合は19〜22mmのラグ幅に対応しており、他の時計にも装着して楽しめる

NASA 有人宇宙計画では1962年10月のマーキュリー・アトラス8号と、63年5月のマーキュリー・アトラス9号において実際に腕時計にセットされ、分厚い宇宙服の上から装着されて宇宙に携行された。

その腕時計とは、マーキュリー・アトラス8号ではオメガ、スピードマスター CK2998。マーキュリー・アトラス9号ではブローバのアキュトロン・アストロノートである。つまりこれが伝説のメッシュブレスと言われるゆえんなのである。

マーキュリー・アトラス9号の写真(写真◎NASA)。アメリカ初の宇宙飛行士として選ばれた7人「オリジナル・セブン」のひとり「ゴードン・クーパー」は右手首に装着しているのがコムフィットブレスが付いたブローバのアキュトロン・アストロノートだ

さて、このコムフィットだが、歴史もさることながら、なかなかのスグレモノなのである。何がいいのかというとメッシュブレスはもちろんエンドピースやクラスプなどのパーツも鏡面仕上げとなっているため、程よい輝きがあって装着すると時計全体の高級感がけっこう増すのである。そのためスポーツ系モデルながらスーツスタイルでもまったく問題なく着けられる点は大きな魅力だ。

加えてもうひとつ、このエンドピースは伸縮するため、今回採用したコムフィットの場合は19〜22mmのラグ幅に対応しており、他の時計にも装着して楽しむこともできるため、この汎用性も大きな魅力なのである。

【画像】コムフィットブレスの細部をチェック!

ラインナップは全部で3種類。ブラックベゼル×逆パンダ文字盤、メタルベゼル×黒文字盤、そしてブラックベゼル×黒文字盤だ。そして全モデルともにグレーのNATOベルト(上の写真)が付属する。フォースナーのコムフィットブレスとはまた趣もガラッと変わって、ミリタリーウオッチの雰囲気が強まるため、週末のラフなファッションのコーディネイトにもアクセントを加えてくれるはずだ。

さらに時計自体もケース径37.6mm(ベゼル径39.6mm)に厚さも約9.9mmと細身の日本人の手首にもすんなり納まるベストなサイズのため着用感もバツグン。ぜひコレクションに加えて楽しんでいただけたらうれしい。

【YouTubeのショート動画】モノトーンでシックな雰囲気にメッシュブレスの光沢感がほどよく輝いて、とてもスタイリッシュ!

【アウトライン 2レジスタークロノ・シリーズ II 】

・型番:(左)Ref.YK20241-1BBIV、(中)Ref.YK20241-2MBBK、(右)Ref.YK20241-3BBBK(オンタイムとムーヴ限定販売)
・素材:(ケース)316Lステンレススチール(ネジ込み式リューズ)
・サイズ:ケース径37.6mm(ベゼル径39.6mm)、ケース厚9.9mm(ドーム風防含む12.6mm)
・防水性:5気圧防水
・駆動方式:メカクォーツ(セイコー製Cal.VK64)
・機能:クロノグラフ(9時位置に60分積算計)、24時間計(3時位置)
・希望小売価格:各66,000円(組み立て:日本)

[もっと詳しく知りたい(公式サイト)]
https://outlinewatches.tokyo/collection/2-register-chrono-serise2
[購入はこちら]
https://shop.powerwatch.jp/webshop/category/item/item-watch/outline/series2/
[取り扱い店舗一覧]
https://outlinewatches.tokyo/shoplist

菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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