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【数字やインデックスまで独自開発】スコットランドの時計ブランド“Paulin(ポーリン)”の新作に注目

ポーリン(Paulin)は、有名な彫刻家であったジョージ・ヘンリー・ポーリンのひ孫にあたるポーリン三姉妹によって、2013年にスコットランド南西部・グラスゴーで設立されたマイクロブランドだ。

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モダンなデザインから時計のインスピレーションを得ており、2013年の立ち上げ以来、デザイン重視、楽しくカラフルでありながらもシンプルデザインで高品質な時計を生み出している。

また、現在、主流となっている大規模生産ではなく、よりスリムでローカルなビジネスモデルを構築しているのも特徴のひとつ。より良い倫理基準と環境基準を達成するため、生産パートナーを公式ウェブサイトに掲載し、透明性を高めている。

ポーリンでは英国や世界各地のパートナー企業で製造されたパーツを調達し、スコットランドで組み立てを実施している。そんな同ブランドのアイデンティティとなるは一目で分かる生き生きとしたカラフルな文字盤、特注の数字とインデックスだ。

この数字とインデックスはポーリンが独自に開発したもの。アール・デコのグラフィックデザインや、世界的に有名なオランダのグラフィックデザイナー、ウィム・クロウェルの作品に影響を受けているそうだ。

コレクションのひとつでもある、ネオ・コレクションの文字盤は英国でアルマイト処理と染色を施したアルミニウムの無垢板を使用。モジュール・コレクションの文字盤は、有名な文字盤メーカー・カドーによりドイツで製造されている。

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文字盤は真鍮削り出しから始まり、不透明ラッカーで表面を塗装。数字とマーカーは何層にも重ねながら、文字盤にパッドプリントされる。自社デザインの針はスイス時計業界にも複数のクライアントをもつインドのKDDL社によって製造されている。 ユニークなフォルムとカラフルな針は真鍮シートからプレスされ、ラッカー塗装または化学メッキが施されている。

今回は、ポーリン・ウォッチのコレクションから二つのモデルを紹介する。


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ポーリン(Paulin)
ネオC

最初に紹介するネオは、鮮やかなカラーパレット、独自のタイポグラフィー、そしてヴィンテージの美学を備えた作品のような時計。 文字盤はアルマイト処理と染色が施され、驚くほど深みのある金属の色合いとホログラムのような独特の仕上げとなっている。この文字盤とへサライト・クリスタルの組み合わせは、インデックスに“宙に浮いている”ような感覚を生み出している。

ケースは直径 38mm、厚さ11.6mmの316Lステンレススチール製で、 風防はヴィンテージスタイルのヘサライト製ボックス型クリスタル。ムーヴメントはセイコーの自動巻き、Cal.NH35Aを搭載している。4色展開で様々なベルトやブレスレットから選択が可能となっており、販売価格は約9万7000円だ。

【画像】ネオCのケースや文字盤を別アングルで見る


Paulin_LUME-MODUL

ポーリン(Paulin)
ルネモジュール

次に紹介するルネモジュールは三針タイプのクォーツモデル、スモールセカンド・タイプの手巻きモデル、オートマチックの3モデルを展開する最新作。今回はスモールセコンドの手巻きモデルをクローズアップしてみた。ハンドペイントの夜光塗料を針と数字に塗布しており、ポーリンらしい鮮やかな色の組み合わせが印象的だ。

ケースは独自に開発したトノー型モジュルケースを採用。このケースは、さまざまなムーブメントキャリバーに対応できるように設計されたモジュラー構造にちなんで名付けられ、ブラッシュドスチールのアウターケースの内側に、ムーヴメントを保持する黒いスチールボディを備える。

ヴィンテージスタイルのヘサライト製ボックス型クリスタル風防を装備。ベルト やブレスレットが選択が可能となっており、手巻きモデルのケースサイズは 35mm、8.2mm厚、ムーヴメントは ETA 7001 を搭載、5色展開で販売価格は約16万9500円。

【画像】ルネモジュールの文字盤やケースを別アングルで見る

 

》ポーリン(Paulin)
公式サイト
https://www.paulinwatches.com


文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。

https://www.instagram.com/spherebranding/

 

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