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70万円台から流通する2000年代のエクスプローラー第5世代はココがいい!|菊地吉正の【ロレックス通信 No.281】

12月も2週目ということで今年も残すところ2週間余りとなった。ということで読者のみなさんのなかにも、1年間頑張った自分へのご褒美としてロレックスの購入を考える方も少なからずいらっしゃるのではないだろうか。そこで今回の連載ではその選択肢のひとつとしておすすめしたい、エクスプローラーの第5世代、Ref.114270を紹介する。

114270とは1953年に誕生したエクスプローラーの第5代目となる。自動巻きムーヴメントはそれまでのキャリバー3000から堅牢性と安定性が向上した3130に変更されて2001年から2009年まで製造された。性能や耐久性、メンテナンス性など製品のクオリティとしてはひとつの完成形を迎えた、そんなレファレンスと言えるだろう。

しかも、実勢価格は70万円台半ばから110万円台。2000年代に入ってからのモデルで、当時はちょうど日本市場でのエクスプローラー人気が大ブレイクしていた直後の時期だったこともあって中古の流通量は比較的に多い。そのため年式やコンデションなど選択肢が多いという点でもメリットは少なくなく、100万円ぐらいの予算でもそれなりに良い個体が手に入るという点も魅力だ。

もちろん最新の自動巻きムーヴメントを搭載した36mm径の現行124270がいいに決まっているが、少しでも予算を抑えたいという人で手首の細めの人は、一度検討してみてはいかがだろうか。

なお、2007年のマイナーチェンジによってベゼルの内側(インナーリング)にROLEXの刻印が新たに設けられている(偽造防止のためと言われている)。検討する際はこの点も覚えておくといいだろう。

同じような中古の相場感で114270の前モデルで14270もあるが、ケースやブレスレットなど全体の作りはだいぶ違う。ちょっと古っぽさが残っているため、そういった雰囲気を狙うのであれば選択肢としてありだろう。ぜひ一度見比べてみることをおすすめする。

ちなみに購入対象となる歴代モデルを挙げると以下のとおりである。

【第4世代|Ref.14270】
製造年:1990〜2000年
ケース径:36mm
ムーヴメント:Cal.3000
中古実勢価格:70万円〜150万円台

【第5世代|Ref.114270】
製造年:2001〜2009年
ケース径:36mm
ムーヴメント:Cal.3130
中古実勢価格:70万円〜110万円台

【第6世代|Ref.214270】
製造年:2010〜2020年
ケース径:39mm
ムーヴメント:Cal.3130
中古実勢価格:100万円〜150万円台

【第7世代(現行モデル)|Ref.124270】
製造年:2021〜現在
ケース径:36mm
ムーヴメント:Cal.3230
中古実勢価格:120万円〜150万円台

【第7世代(現行モデル)|Ref.224270】
製造年:2023〜現在
ケース径:40mm
ムーヴメント:Cal.3230
中古実勢価格:140万円〜160万円台

【画像】第5から現行まで、3世代を写真で比較!

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菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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