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女性必見! 初めてのアンティーク時計 基本の“き”教えます。

小さな形状に緻密な細工。現行品にはない細やかなデザインと、どんなジュエリーにも負けない輝きで私たちを魅了するアンティーク時計。そもそもアンティーク時計と呼ばれるものは、長く使うことを前提として作られた贅沢品でした。現行品にはない繊細な細工が施されたアンティークの魅力を紐解いてみましょう。

》Point 01

現代とは異なる時代背景のなかで作られていた超高級品

電池で動くクォーツが主流になる以前の、1920年代から70年代前半までに作られたゼンマイで動く機械式の時計のことをアンティーク時計と呼びます。当時は大量生産されるものではなく、一つひとつ丁寧に作られていました。そのため庶民にとって時計は手の届かない贅沢な装飾品であり、一部の裕福な人々のステイタスとして、また刻印をして記念日や大切な人への贈り物として作られることがほとんどでした。やがて軍用時計の開発が進み、50年代から60年代には庶民の間にも時計が浸透し始め、実用性を兼ねた現在のスタイルに変化していきました。

》Point 02

世代を超えて受け継がれていくもの

日本で着物を子孫に譲る習慣があるように、西洋でも古来、時計を代々受け継ぐ風習がありました。そのためアンティーク時計が作られていた時代は、様式美の流行こそありましたが、デザインとしての流行に左右されることなく、長く使われることを前提に一つひとつ丁寧に作られていたのです。

》Point 03

毎日巻き上げることで生まれる愛着感


現在の主流である電池を動力とするクォーツ時計とは違い、機械式であるアンティーク時計の場合、エンジン部分の〝ムーヴメント〟を動かさないと時計はぴくりとも動きません。そのため使う前にゼンマイを巻いてムーヴメントを動かす必要があるのです。このゼンマイで動く時計には2種類あり、ひとつは手動で巻く手巻き式。そしてもうひとつは腕に着けて動かすことで時計の中のローターが回転し、自動的にゼンマイが巻き上がる自動巻き式です。レディースのアンティーク時計の場合、ほとんどが手巻き式です。

》Point 04

アンティークがいま脚光を浴びているその理由

アンティーク時計は30年ほど前までは、男性の愛好者を中心にコレクションされるものでした。しかし一つひとつ手作業で作られる機械式時計の歴史や繊細なビジュアルが一部の人たちの感性に触れ、さらにイタリアのヴォーグ誌がアンティークのロレックス特集を組んだことにより、瞬く間にアンティーク時計はファッションアイテムとして脚光を浴びたのです。アンティークであれば憧れのブランドものも比較的手頃な価格で手に入ることもあり、流行に敏感な人たちの間ではマストアイテムになりつつあるようです。

》Point 05

長く使うためにも守りたいこと

修理や定期的なメンテナンスを欠かさないことです。アンティーク時計は当時のパーツが残っていないため、商店街やデパートの時計ショップはもちろん、正規店へ持参しても受け付けてもらえるかわかりません。修理時にはパーツの交換が必要な場合は代用できるものを一から専門の職人が作ることもあるため、修繕を安心してまかせられる実店舗を選ぶことをおすすめします。 またアンティーク時計にとって水気と磁気、衝撃は弱点です。うっかり水をかけてしまったり、パソコンの上に置いたまま放置してしまった場合は、くれぐれも放置せず、すぐに専門店へ出すことが長持ちの秘訣でもあります。

(協力:シェルマン

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