チューダー“ぺラゴス FXD GMT “ZULU TIME””

小スライド 新作時計ニュース

フランス海軍航空隊との共同開発【チューダー】最高基準“METAS”取得、ズールー時間を把握可能

スイスの時計ブランド“TUDOR(チューダー)”は、フランス海軍航空隊との共同開発モデル“ぺラゴス FXD GMT “ZULU TIME””を発表。

チューダー“ペラゴス FXD GMT “ZULU TIME””

ズールータイムを含む3タイムゾーンを計測

チューダーとフランス海軍との共同開発は初代ぺラゴス FXDモデルに遡る。初代ぺラゴスは2021年に発売され、両者のレガシーであり続けてきた。新作“ぺラゴス FXD GMT”では軍事用語で“ズールー時間”と呼ばれる協定世界時間(UTC)を計測可能。

ズールー時間とは、経度0度に位置する子午線時間、つまりグリニッジ標準時(GMT)に相当する。これはタイムゾーン間でのコミュニケーションにおいて混乱を招かないよう、世界の航空業界で標準化されているもので、ズールー(Zulu)とは、航空業界で使用されているフォネティックアルファベットコードの“Z”、および“Zero(ゼロ)”の頭文字から由来している。

文字盤にはズールー時間を示すオレンジの針とローカル時間を示す時分針が配置。オレンジの針(ズールー時間)は24時間で文字盤を一周する。一度針が設定されるとリセットされることはなく、一目で航空基準時間を把握することができる。

また、チューダーの特徴的な”スノーフレーク”形状の針がローカルタイムを示す。ローカルタイムはリューズを回すことで設定でき、1時間単位で針がジャンプするほか、前後どちらの方向でも針が12時を過ぎると日付が変更される。

さらに、第3タイムゾーンは24時間両方向回転発光ベゼルとオレンジのズールー時間針から把握できる仕様。時分秒針およびアワーマーカー、24時間針にはそれぞれブルーとグリーンの発光塗料が塗布されており、暗闇でも高い視認性を確保している。

【画像】チューダーの特徴的な”スノーフレーク”針、暗闇ではブルーに

フランス海軍とのつながりを感じるディテール

このほか、グレード5 チタニウム製ケースバックには、本モデルがフランス海軍および航空部隊から制式採用されていることを証明する“Aéronautique navale(フランス海軍航空隊)”のロゴがあしらわれている。

チューダー“ペラゴス FXD GMT “ZULU TIME””

さらに、本作のベルトにもチューダーとフランス海軍との密接な関わりが見られる。チューダーが過去、フランス海軍にブレスレットなしで時計を納品した際、隊員たちがハンドメイドで各々のブレスレットを取り付けていた。

作られたベルトはブラックのナイロンを編み込んだものや、グリーンとイエロー、あるいはレッドのラインが特徴的なパラシュートの伸縮素材を使用したものだったことから由来して、本作のベルトをデザインした。

フランス海軍の飛行士が着用するフライトスーツの色にマッチしたファブリックベルトに、グレード2 チタニウム製ピンバックルとキーパー、フランス国旗のブルー、ホワイト、そしてレッドのフランス海軍航空隊のラウンデルがゴールドで縁取られ、ブラックの錨が施された取り外し可能なファブリックバンドキーパーを備えている。

チューダー“ペラゴス FXD GMT “ZULU TIME””

ベルトディテール

最高レベルに厳しい“METAS”の認定を取得

機能面では、スイス連邦計量・認定局(METAS)が実施する、機械式時計では最も厳しい基準であるマスター クロノメーター認定を取得。この認定には精度、耐磁性、防水性、パワーリザーブなど機械式時計に必要となる機能特性が検査対象に含まれる。

精度については極めて高い基準が設けられており、ケーシングされた状態で日差が5秒以内でなければならず、スイス公認クロノメーター(COSC)の基準よりもさらに厳しいものとなっている。

耐磁性については1万5000ガウスの磁場環境に耐え、防水性能については200m防水保証を備える。さらに、METAS認証を受けた65時間パワーリザーブを誇る。65時間のパワーリザーブは“ウィークエンドプルーフ(週末耐性)”と呼ばれ、腕時計を金曜日の夜に外し、翌月曜日の朝に身につける際、時間を調整しなくてもよいことを意味している。

METASによるマスター クロノメーター認定を取得するほどの精度や耐久性を備えている本作だが、心臓部となるムーヴメントに搭載されているのはチューダーが技術開発にこだわった“マニュファクチュール キャリバー MT5652-U”だ。

これは開発時から新しい機能を組み込むことを想定して構造されている。ムーヴメントには太陽モチーフをレーザーで施しており、ブリッジには“Master Chronometer”の表記をあしらっている。オープンワーク仕様になったモノブロックのタングステン製ローターやブリッジにはサンドブラスト仕上げや放射状のレーザー加工が施されている。

チューダーではすべての製品に5年間の保証を適用。この保証は時計の登録や定期的な点検を必要とせず、譲渡も可能となっている。また、オーバーホールに関しては約10年間で1回程度を推奨している。販売価格は65万1200円で、洗練されたデザインとともに高い精度、堅牢性を誇る時計愛好家必見のモデルだ。

 

【画像】GMT機能を搭載、フランス海軍航空隊の制式採用モデル

 

【問い合わせ先】
TUDOR
※詳細はチューダーの公式サイトを確認

 

文◎Watch LIFE NEWS編集部

 

【そのほかのニュースもチェック!】
■アメリカ軍の伝説的ダイバーズウオッチを再現【200m防水】アメリカ発の時計ブランド“プレジダス”新作
■【60年代フランス軍採用の伝説的クロノグラフを復刻】パイロットウオッチの歴史的名作、エイレン“タイプ20”
■ドイツ海軍仕様、300m防水ダイバーズウオッチ【老舗ブランド“ハンハルト】海軍航空隊の紋章を刻印した限定コレクション

次のページへ >

-小スライド, 新作時計ニュース
-,

PHP Code Snippets Powered By : XYZScripts.com