専門店に聞いて驚いた。ショッピングローンを利用したロレックスの購入！｜菊地吉正の【ロレックス通信 No.275】

2024年11月3日

さて、みなさんはロレックスを購入する際に現金一括、それともショッピングローンのどちらで購入しているのだろうか。

先日これについて大手並行輸入店の数社に聞いたところ、ショッピングローンでの購入の割合はかなり高く、特にインターネット経由の申し込みだとショップによっては8割以上がショッピングローンだそうだ。特に無金利ローンを実施しているショップについてはそれが顕著らしい。

ロレックスのスポーツ系モデルとなると中古でも100万円オーバーが当たり前となっているいま、一般的なサラリーマンにとってそれを現金一括というのはかなり厳しい。しかも相場の変動もあったりと購入のタイミングも大事だったりするため、ロレックスを純粋に長く愛用したいと考えている人にとっては金利（分割手数料）の付かない無金利ローンは単純に考えてもメリットが大きい。利用する人が多いというのもある意味頷ける。

そして今回話を聞いていて意外だったのが、一括支払いでもまったく問題ない人の中にもこの無金利ローンを利用するケースがあるというのだ。つまり、いつでも使える現金は手元にあったほうが何かと好都合というのが理由らしい。ある意味ロレックスならではのケースと言えそうだが。

無金利のショッピングローンとは、並行輸入店とローン会社とが提携して金利分をショップ側が負担するというもので、以前は60回払いまでというのも多かったが、金利が上昇傾向にある現在は、実施していても以前よりも支払い回数を減らして対応している傾向にあるようだ。

あるショップは「今後さらに金利が上昇すると特に利幅が薄いロレックスについては無金利ローン適用が難しくなる」と語っていた。現に今回話を聞いたショップの中にもロレックスだけが適用外というところもすでにあって、金利次第では今後さらに増える可能性は高い。

【画像】11月1日時点の安値相場を時計の写真と併せてチェック！

菊地吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE（アウトライン）」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中！

次のページへ >

< 1 2 >