LowBEAT magazine 最新入荷情報

【機械式クロノグラフなのに10万円台!?】レトロ顔が魅力的なセイコークロノグラフ

アンティーク時計専門サイト「LowBEAT Marketplace」には、日々、提携する時計ショップの最新入荷情報が更新されている。
そのなかから編集部が注目するモデルの情報をお届けしよう。


セイコー
クロノグラフ7016

1969年、三つの自動巻きクロノグラフムーヴメントがリリースされた。
ゼニスとモバードが手がけた通称“エル・プリメロ”、ホイヤーとブライトリング、ハミルトンらの通称“クロノマチック”、そしてセイコーの“キャリバー6139”がそれだ。
このなかでもっと早く製品化に漕ぎつけたのがセイコーのCal.6139であり、これが事実上世界初の自動巻きクロノグラフムーヴメントといわれている。

ご存じの人も多いかもしれないが、当時のセイコーは諏訪精工舎と第二精工舎という二つの製造拠点を有しており、キャリバー6139を手がけたのは前者。その設計は後に生まれる自動巻きクロノグラフに大きな影響を与えたといわれている。

それに対して、長年ライバル関係にあった第二精工舎が70年にリリースした自動巻きクロノグラフムーヴメントが、今回取り上げるモデルに搭載される7015系キャリバーだ。

【商品詳細】SS(36.5mm径)。自動巻き(Cal.7016A)。1973年頃製。16万5000円。取り扱い店/Watch CTI

【ムーヴメントの画像を見る】

 

ベースとなる自動巻3針ムーヴメントの70系にクロノグラフ機構を追加した7015系は、6139と同じ垂直クラッチとマジックレバーを持つが、ムーヴメントの厚さを5.9mm(6139は6.65mm厚)に留めている。そのため手巻き機構は省かれたが、自動巻きクロノグラフムーヴメントとしては初となるフライバック機構を備えていた。

本作で搭載されるキャリバー7016は、7015の高級版にあたり、フライバック機構に連動する同軸60分積算計を備えている点が特徴だ。
第二精工舎らしい凝った設計で機械式愛好家からの評価も高い7015系だが、名機6139の陰に隠れてあまり目立たないがゆえに、その搭載モデルの相場はそれほど高騰していない。なかには10万円台から狙える個体もあり、軒並み価格が高騰した現代の感覚からすると、非常にお値打ち感がある。

 

【ショップページに移動】

 

【アンティークセイコーの商品をもっと見る】

 

文◎LowBEAT編集部
画像◎Watch CTI

次のページへ >

-LowBEAT magazine, 最新入荷情報
-

PHP Code Snippets Powered By : XYZScripts.com