しばらく着けていなかった時計を久々に使おうと思ったら動かなくなっていた。前に見たときは動いていたはず…様々な故障の原因が考えられるが、衝撃や水没などの時計に対するダメージに心当たりがなければ、多くの場合は電池切れだろう。
たかが電池切れと侮っていると意外に大きなトラブルが潜んでいることもある。電池交換にあたって初心者が気をつけておくべきポイントや、よくある疑問についてまとめたので、時計初心者はぜひ、電池交換をする前に一読してほしい。
まずは腕時計購入店へ相談しよう
基本的には購入した店舗、もしくは近くの時計店へ電池交換を依頼しよう。長く使う時計ならば、かかりつけ医を決めてカルテを保存する感覚で、長くお世話になる店舗を決めるのをおすすめする。もし高級時計の場合は他店での購入品は断られてしまうケースがあるので、まずは購入した店舗に相談するのがいいだろう。
ちなみにメーカーや日本の代理店に直接連絡をすることもできる。ただし、直接対応をしてくれることもあれば、指定した店舗に預けてほしいと取り次ぐ形になったり、断られたりとメーカーによって対応は様々。電池切れと思ったら違う原因の可能性もあるだろう。しかし時計専門のスタッフでないと診断が難しいことも多いので、まずは購入した店舗やメーカーに相談しよう。
個人での腕時計電池交換はおすすめしない
たかが電池交換と侮るなかれ。クォーツ時計にも微細なネジが使用されていて紛失や破損の可能性があることと、小さなホコリが入り込むことで故障しうるためだ。
電池交換にあたって裏ブタを開けることになるが、専用の工具が必要なケースがほとんどだ。ブランドによっては特殊な構造になっており、メーカー以外の器具で開けた個体は以降正規の修理が断られてしまう場合もある。
長期間使わないなら腕時計から電池を抜く
また、もし長期間使わないなら、電池を抜いておくのをおすすめする。過放電や様々な理由で、電池の内部から電解液が漏れ出してしまう液漏れを避けるためだ。電池から液漏れすることで大がかりな修理が必要になり費用が高くついたり、使用できなくなるケースもある。自身で交換する場合に液漏れした電解液で化学火傷を起こすリスクもある。
クォーツ時計の電池交換に関する注意点を三つまとめた。ここからは電池交換の際によく聞く疑問をピックアップしたので、合わせて確認しておいてほしい。