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機械式クロノグラフでも懐中なら20万円台!? ホイヤー時代の魅力的な縦二つ目クロノ【編集部注目のアンティーク時計】

アンティーク時計専門サイト「LowBEAT Marketplace」には、日々、提携する時計ショップの最新入荷情報が更新されている。
そのなかから編集部が注目するモデルの情報をお届けしよう。


ホイヤー
懐中クロノグラフ Cal.5

1860年にエドワード・ホイヤーによって設立された“ホイヤー(現タグ・ホイヤー)”は、クロノグラフによって、その名を高めてきたブランドだ。
例えば87年に同社が取得した“振動ピニオン”を改良する特許は、今日のクロノグラフの基礎とも言える発明であるし、1916年には1/100秒まで計測可能なクロノグラフの開発に成功するなど多くの功績を残している。

もっとも、ホイヤーが腕時計の分野で頭角を表すのは1960年代以降となるが、それ以前は懐中時計や航空機・自動車用のダッシュボードクロックの製造で名を馳せ、絶大な信頼を得ていた。

【商品詳細】クロームメッキ(約52mm径)。手巻き(Cal.5)。1940年代製。25万3000円。取り扱い店/ダイワ時計店

今回取り上げるのは、そんな懐中時計旺盛の1940年代に製造された懐中ワンプッシュクロノグラフである。
すっきりとまとめられた縦二つ目の文字盤とブルースチール針の組み合わせは、計測機器でありながらも上品な雰囲気をまとった魅力的なデザインで、裏ブタには販売当時のシールが貼ったままというミントコンディション。搭載するのは、高い耐久性と信頼性を誇り、軍用懐中時計にも採用されたバルジュー社製のCal.5だ。

昨今、腕時計のクロノグラフモデルは全般的に高騰し、なかなか手が出しにくい状況だが、懐中であればまだまだ相場は控えめ。クロノグラフを楽しむ入門機としてもおすすめできる1本である。

 

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文◎LowBEAT編集部
画像◎ダイワ時計店

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