フィンク・ウォッチ( Fink Watches )は、イギリスの首都ロンドンを拠点とする独立系マイクロウオッチブランドである。 設立から数年しか経過していない新興ブランドであり、セイコーのムーブメントを含む、世界的なサプライヤーネットワークを活用し、情熱を込めて時計を作り、適正価格で顧客に提供。すべての時計はロンドンの工房で手作業で組み立てられ、精度と品質のテストを実施している。
フィンクは、イギリス時計製造ブランドの公式取引団体であるイギリス・ウォッチ・アンド・クロック・アライアンスの会員となっており、時計製造の経験をお客様と共有することを大切にしている。
定期的に時計製造ワークショップも開催し、時計製造を学ぶ機会を提供しているのもその一例だ。このワークショップはイギリスの中心街、キングスクロスに近い工房で開催されており、通常、1日かけて行われる。時計製造の歴史を学んだり、様々な部品から自分だけの自動巻き時計を組み立てたりすることが可能となっているそうだ。今回は、フィンクのウォッチコレクションより、二つのモデルを紹介する。
フィンク・ウォッチ( Fink Watches )
ウェストコーストダイバー
ウェストコーストダイバーは、カリフォルニアの西海岸にインスパイアされたモデル。アメリカで唯一の黒砂ビーチである、ブラック・サンズ・ビーチをモチーフとしており、波立つ海と荒涼とした田園地帯の間に3マイルも続く荒々しい光景をデザインに落とし込んでいるそうだ。
ケースは直径42.9mmのステンレススチール製で、サファイアクリスタル風防とねじ込み式リューズを装備することで100m防水を確保した。 ムーヴメントはセイコー製のCal.NH-38A自動巻きを搭載。 3色展開で、ワックス仕上げのイタリアンレザーベルトとFKMラバーベルトの2本付属し、販売価格は約5万5000円。
【画像】黒砂ビーチを表現した文字盤やケースのデザインをもっと見る
フィンク・ウォッチ( Fink Watches )
ハリケーン GMT チタニウム
次に紹介する、ハリケーン GMT チタニウムは、イギリスのハリケーン戦闘機からインスピレーションを得た、パイロットウォッチ。 羽のように軽い 39mm の超軽量チタンケースは、腕につけても重さを感じないだろう。
テクスチャー加工を施したマットな文字盤には夜光インデックス、アワーマーカー、その内側にはGMT24時間インデックスを配置しており、時針と分針には電気メッキとポリッシュ仕上げで夜光塗料が塗布された。赤いGMT針は際立って存在感を主張しており視認性にも優れている。
超耐傷性サファイアクリスタル風防、ねじ込み式リューズにより100m防水 を備えている。 ムーヴメントはGMT機能を搭載したセイコー製の自動巻き、Cal.NH-34A を搭載。 2色の文字盤から選択可能で、価格は約5万8000円。
ハリケーン GMT チタニウムはチタンケース以外のバリエーションもあり、ブロンズケースも2色の文字盤から選択可能となっている。ブロンズケースは酸化でエイジングする特性をもつため、ケースとバックルに見られる経年劣化によるエイジング、パティナ(古色)を楽しめる。販売価格は約6万6000円。
【画像】チタンケースとブロンズケース、デザインの違いを拡大してチェック
》フィンク・ウォッチ( Fink Watches )
公式サイト
https://www.fink-watches.co.uk
文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。
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