アンティーク時計専門サイト「LowBEAT Marketplace」には、日々、提携する時計ショップの最新入荷情報が更新されている。
そのなかから編集部が注目するモデルの情報をお届けしよう。
ロレックス
デイデイト Ref.18078
デイトジャスト機構に加えてフルスペルの曜日表示を備えた実用ドレスウオッチとして1956年に誕生したデイデイト。
ケース素材にゴールドもしくはプラチナのみを用いたデイデイトは、かつてのアメリカ大統領が愛用したことでも知られており、今日においてもロレックスのプレステージラインに位置付けられているモデルだ。
そのファーストモデルRef.6511は、アルファ針やドーフィン針、砲弾インデックスなどを備えるクラシカルな趣だが、60年頃に登場した第2世代からはベゼル装飾に選択肢が増え、さらに第3世代(78年)になるとオニキスなど天然石を用いた文字盤など、ほかのスポーツモデルとは一線を画すバリエーションが展開されていった。
今回取り上げるのは、樹皮を思わせる粗く不規則な彫り込み仕上げを施したバークベゼルに、ピラミッド文字盤と呼ばれる凹凸が刻まれた文字盤を組み合わせたデイデイトRef.18078である。
年式はアンティークとしては比較的新しい1978年頃製の個体だが、現行デイデイトでは展開されていない意匠で、人と被りにくいという点は大きな魅力だろう。
また搭載するのは毎時2万8800振動のCal.3055で、デイト表示にクイックチェンジ機能が付加されるなど実用性が向上した。
文◎LowBEAT編集部
画像◎サテンドール