ブレゲは2023年に新世代“タイプ XX”を発表した。そして今回、セラミックリングを組み込んだゴールド製の両方向回転ベゼルを備えたローズゴールドケースモデルが新登場となる。
このモデルは、1955年の希少なタイムピースからインスピレーションを受けており、メインとなる“No.1780”は、ブレゲ・ミュージアムに所蔵されている。このシリーズは3本のゴールド製タイムピースのみで、タイプ 20(軍用モデル)、またはタイプ XX(民間用モデル)と呼ばれていた。
ベゼルのデザインは70年代の第2世代“タイプ XX”に基づいたものである。このデザインコードは民間用タイプ XXに受け継がれ、文字盤には3時位置に15分積算計、6時位置に12時間積算計、9時位置にスモールセコンドが配置されている。針やアラビア数字、ベゼルにはホワイトの蓄光塗料が施されいるので確認しやすい。
新作モデルは、ハバナカラーのレザーボックスに収納され、アリゲーターのレザーベルトのほか、NATOベルトが付属する。NATOベルトにはホワイトのパイピングが施され、ベルト交換が簡単にできるシステムが搭載されている。ベルトの付け根にある溝により、工具なしで数秒で交換が可能である。
ゴールド製ベゼルにはブルーのセラミックリングがセットされており、文字盤と調和しながら美しいコントラストを生み出している。ブルーのサンバースト仕上げは、日没後の空を思い起こさせ、文字盤には三つのカウンターが配されている。また、ゴールド製のアプライドインデックスにも蓄光塗料が施されている。
自動巻きムーヴメント、Cal.728は、ブレゲが4年間かけて開発したもので、2023年に発表された。このムーヴメントはフライバック機能を搭載。操作感は均一で、垂直クラッチによりクロノグラフ針は針飛びせず、瞬時に作動する。テンプ受けには両持ち式が採用され、ムーヴメントの耐久性と精度を向上させている。また、60時間のパワーリザーブを備える。
なお、このムーヴメントには美しい装飾が施されており、サファイアクリスタルケースバックを通して鑑賞できるのもポイントだ。ブラック仕上げの自動巻ローターには飛行機の翼がデザインされ、ブレゲのロゴが刻まれている。部品にはサンバーストやペルラージュなどの精巧な装飾が施されており、コラムホイールにはブラックDLC処理が施され、摩擦を軽減しつつ美観も高めているという。なお、販売価格は、572万円。
【問い合わせ先】
ブレゲ ブティック銀座
TEL.03-6254-7211
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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