今回のロレックス通信は、現在、東京・銀座のフェニックスプラザ(紙パルプ会館2F)で開催中(4日の16時終了)の“アンティーク時計フェア in 銀座 2024”で販売されているロレックスなどのアンティーク時計について書きたい。
この“アンティーク時計フェア in 銀座”はアンティーク時計の専門誌「LowBEAT(ロービート)」が主催し、読者向けイベントとして毎年8月に開催しているものだ。全国のアンティークショップやディーラー、23社が参加。数多くのアンティーク時計が一堂に集まる業界最大規模の時計の展示販売会である。
ちなみに入場料は、初日(昨日)の午前10時〜12時の時間帯は6500円と高額。ただ高いのはこの2時間だけでそれ以降は1200円となる。
ではなぜ初日の午前が高いのか。あまり興味がない人には、なんで時計を買いに行くのにそんなに高いお金を取られるのか、と不思議に思われるだろう。
単純な話が時間が経つにつれて売れてしまうため、早ければ早いほどいいものが狙える確率が高いからだ。つまり本当に買いたい人にとっては有利。そのためこの時間帯は仕入れ業者やコレクターが多い。時計のヴィンテージマーケットでは世界的にも一般的なことなのである。
さて、会場ではいろんなブランドのアンティークが数多く販売されているのだが、当連載はロレックスがテーマのため、サブマリーナーやGMTマスターをかなり多く出品していたコミット銀座の金子さんに、夏ということもあるが、ロングセラーで球数も多く初心者でも探しやすいアンティークのサブマリーナー、Ref.5513についてちょっと話を聞いた。
「サブマリーナーのRef.5513を狙う場合は、まずドットインデックスをメタルのフチで囲んでいるか、そうでないか、つまりフチありか無しかをまず決めることをお勧めします」(金子さん)
なぜかというと、以前に当連載150回「価格をとるか、雰囲気か? サブマリーナー、Ref.5513の悩ましき選択」でも書かせていただいたのだが、同じ5513でもフチありだと文字盤の仕上げも含めて全体にモダンな印象が強まる。この点で好き嫌いがはっきりするからだ。当然無いほうが人気が高いため実勢価格も割高になる。
コンディションなどチェックポイントは様々あるが、予算的なこともかなり関係するため、まずはこの点で自分はどっちなのかを実際に実機を見比べたりして決めたほうが自分に合った個体を探しやすいと金子さんは語る。
もちろんコミット銀座以外にも会場には数多くのロレックスが出品されているため、開催は本日(4日)16時までだが、14時以降は入場も無料になるため、時間のある人はぶらっとのぞいてみてはいかがだろうか。
会場:銀座フェニックスホール(紙パルプ会館2F)