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「やってしまった…!」 23歳でロレックスの“キング”、デイトナを入手。その背景やその後は?【Saeの“みんなどんな時計着けてるの”?】

数年前まで、時計について何も知らなかった私。「時計に何百万もかけるなんて信じられない……」そんなことも思っていました。
しかし、高級時計に携わる仕事を通して(そして、Watch LIFE NEWS編集長菊地さんからの学びを経て笑)時計の奥深さや、それぞれの方が大切に、思いを込めて時計を所有していることを知りました。「トレンドに流されず、自分のスタイルを持ち、次世代へとつないでいくこと」はとても素敵なことです。

この連載企画では、そんな高級時計の世界に興味をもった20代の女性が、素敵な時計を身に着けているおしゃれな人々を紹介します。

本日は野上航世さんの時計を取り上げます。

野上航世(Kosei Nogami)
1998年新潟市生まれ。新潟医療福祉大学を卒業後、新潟市内の商社に勤務。その後飲食店を起業し、自動車販売業など多角的な事業展開を行う。また、10代から音楽活動に力を注ぎ、現在でもハードコアパンクバンドGOODFELLOWZやDOOMS OF GHETTOのギターを務める。

 

 

さて、そんな野上さんが着けている時計は?

「ロレックスのデイトナRef.116500LNです」

 

いつ購入されたのでしょうか?

「初めてちゃんとしたというか、高いなと思う時計を買ったのがロレックスのデイトナでした。その時は23歳でしたね!」

23歳でデイトナ! すごいですね。
時計に興味をもったのはどういったきっかけだったのでしょうか?

「時計を好きになったきっかけは間違いなく父ですね! 昔から父も色々と時計を持っており、何の気なしに見てましたが、ふと大切さに気付かされたのは自分が社会にでたときですね。魅了される物だなと。会社経営上の付き合いでも、素敵な時計をしてる人が沢山いて、刺激を受けました」

取材をしていても、お父様だったり、親戚の方が時計を好きで自然に興味をもった、という方は多い印象です。素敵ですね。

「父も僕も、車も好きなんです。父はスポーティ、自分はどちらかというとクラシックなものが好きで。スポーティな物好きな父はGMT マスターIを身に着けていましたね」

(お父様の時計)

そして、大人になって時計への興味がより強くなったのですね。

「はい。周りの人の時計を見たり、改めて父のものを見せてもらって、”あぁ、いいな”と。改めてそこから初めてお金を貯めて買ったのが22歳のときだった気がします。
僕はクラシックな物だったり、重厚感があるものが好きだったので、色々調べた結果、”デイトナが欲しい!”の一択で、仕事を頑張りましたね!(笑)」

そして本当にゲットされるのはすごいです。どちらで購入されたのでしょうか?

「新潟にもロレックスの正規店はありますが、希少性の高いものはあまりないイメージでした。最終的に、オンラインで中古のものを購入しました。そこから年に1本くらい時計を買いだした気がします」

(お父様の時計を着ける野上さん)

23歳でデイトナ、というとどんなことをしているのか気になる読者の方もいらっしゃると思います。お仕事は?

「起業時は22歳で、新潟駅近辺にDIYの低コストで、イタリアンバル風な飲食店を出店したのが始まりでした。コロナ禍でもありだいぶ苦戦しましたが、半年経たずにスタッフの協力もあり売上規模がグングン成長しました。そこから、海の家や自動車販売業なども手掛けております」

ありがとうございます。時計の話に戻りますが、デイトナを選んだ背景は?

「なんとなくですが、当時の情弱だった僕の中でデイトナが王道でキングみたいなイメージでした(笑)。それが理由としてはいちばんかなと思います」

それで購入を決めるのは、すごいですね!

「金額も金額だったので“やっちまったなぁ〜”って感じでした(笑)。でも、もちろん後悔の意は有りません! いまでも正直、“自分に見合うのか?”とすごい悩まされますが、すぐに“仕事頑張ろう”とモチベーションの向上に繋がりました」

時計を購入したことで、よりモチベーションが高まったのですね。

「実は自分は高級な腕時計を着けちゃいけないタイプな気がして……着けたままなんでもしちゃうんです。それもあって、購入して1カ月くらいでツヅミ車の修理をする羽目になって、修理費用を見て焦ったのを覚えてます(笑)。
でも、身に着けていると仕事のときはやはりやる気が出るというか、自分をいい意味で締めてくれる物だなと思います」

デイトナ以降、ほかの時計も購入されたとのことですが、現在お持ちの時計をうかがってもよいでしょうか。

「ロレックスのデイデイトRef.118135 ブラウン、ウブロのクラシック・フュージョン ブラックマジック、それとクラシック・フュージョン チタニウムグリーンを持っています」

ありがとうございます。
次に狙ってるものはありますか?

「最近はファッショナブルでカジュアルなアイテムに引かれていて、いまは1960年代のアメ車を狙っています(現在はマセラティのギブリとメルセデスベンツの300GEという古い物を乗っているそう)。時計はパテック フィリップのアクアノート Ref.5168G-010 が気になってます……高いー!(笑)」

ありがとうございました!

これまで本連載でインタビューをしてきていても、時計や車などの趣味はご家族から影響を受ける方も多い印象です。時計そのもののかっこよさだけでなく、その時計をゲットするために頑張る姿勢など、子供ながらに見てきた“かっこいい大人の姿”があり、それが受け継がれていっているのかな、と思うと、とても素敵に感じます。

またこれから、時計をとおして様々な方のストーリーを取材していくことがますます楽しみになりました。

皆さんも是非、お楽しみに!

 

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【菊地紗瑛 (Sae Kikuchi)】

1995年生まれ。現在東京でPRコンサルタントとして働く。美容・ファッション・ラグジュアリーなどto Cからお堅めのto Bまで幅広くPRを担当するなか、高級時計に関連したクライアントを担当したことから、時計業界に興味をもつように。
海外経験から、グローバル企業のPRを担当する機会も多い。
趣味はサーフィンと週末のパーティ。座右の銘はwork hard play hard。
Instagram:@saemeroo
HP: https://lit.link/saekikuchi

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