腕時計でもこれまでに多くのブームが生まれてきた。
2000年代前半以降パネライが牽引した“デカ厚”、2000年代半ばのウブロの“オールブラック”、そして2010年代に入ってからは“ラグジュアリースポーツ”、いわゆる“ラグスポ”が市場を席巻した。
そして昨今の時計界のトレンドと言えるのが、“カラーダイアル”だ。人気の火付け役となったのは、2020年にロレックスが発表したオイスターパーペチュアルで、いくつかの投入されたカラーダイアルのなかでも、とりわけ“ターコイズブルー”が大きな注目を集めた。各社がこれに追随し、いまではその種類もグリーン、パープル、オレンジ、イエローと実に多彩なうえ、グラデーションカラーなども登場しており、さらに技術の進化もあって仕上がりは非常に美しい。どちらかと言えば保守的だった高級時計ブランドもカラーダイアルを積極的に採用しており、選択肢は以前よりもずっと増えてきた。
このカラーダイアルブームに加え、最近トレンドとなってきているのが“小顔時計”である。デカ厚ブーム以降、40mmが標準的だった時計ケースのサイズだが、38mmアンダーの小振りなサイズに人気が集まってきているのである。
そこで今回は、【ターコイズ×小顔】という昨今の人気要素が詰まった注目をモデルを紹介する。
チュチマ グラスヒュッテ
スカイ 34
男性的なモデルを多くリリースしてきたフリーガーコレクションに今年加わった34mmのミニマムサイズ。アイスブルーカラーの文字盤には、繊細なエンボス加工による、12個の三角形のファセットで構成された六角形のパターンが施されており、個性をプラスしている。文字盤カラーは、このアイスブルーのほかピーチファズとオパールホワイトの全3種、さらにゴールドとのコンビネーション仕様も展開される。
■Ref.6705-06。SS(34mm径)。5気圧防水。自動巻き(Cal.T335)。39万6000円
【問い合わせ先】トラストゲインジャパン TEL:03-6810-9305
文◎堀内大輔(編集部)