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【珍しい!セイコーエプソン製YN55A搭載で6万円台】あたかも褪色したネイビーベゼルのような色合いも絶妙!|OUTLINEニュース no.153

ネイビーベゼルは光の加減によってはブラックにも見える

いよいよ来週から7月、ということで今回は時計のセレクトショップ、TiCTAC(チックタック)とのコラボ企画として開発したネイビーダイバーを取り上げる。

最大の特徴は、名前のとおり回転ベゼルのインサート部分に一般的な黒ではなくネイビーカラーを採用している点だ。

これは1960年代製のサブマリーナーのベゼルに起こる経年変化による退色ベゼル(Faded bezel)。その中でも特に愛好家から珍重されている色合いのひとつで、その絶妙な色味にかなりこだわって再現したものである。手前味噌ではあるが、自分でもかなりいい感じの色が表現できたと思っている。

経年変化によって退色したようなネイビーベゼルを表現

もちろん、インデックスのドットやアラビア数字も焼けて飴色に変色したような雰囲気。さらには夜光塗料も厚めに盛ることでヴィンテージっぽさを強めている点も大きな魅力だ。なお、焼けた色を再現するために夜光塗料に色を加えているため、昔の時計のように暗闇でも光らないためあらかじめご了承いただきたい。

そして今回の文字盤には実はもうひとつこだわった点がある。それは1950年代に採用されていた光沢のある文字盤、つまり通称ミラーダイアル風に仕上げている点である。こうすることによって文字盤が漆黒になるため、マットな質感のネイビーベゼルがより際立って見えるからだ。

軍用のトリチウムマークを模してデザインしたMマーク。文字盤もミラーダイアル風に光沢感をもたせている点も魅力

さて、搭載されている自動巻きムーヴメントだが、セイコー製というと現在はそのほとんどがセイコーの外販用ムーヴメントを販売しているTMI(タイムモジュール社)のCal.NH35なのだが、このネイビーダイバーには何とセイコーエプソン製のCal. YN55Aが採用されていて珍しい。これも特筆すべき点なのである。

何が珍しいかというと、セイコーエプソン製は外販用として積極的に販売されていたわけではないうえに、2023年以降は外販用としての供給もやめてしまったため、現在セイコーと言えばNH35などを有するNH3シリーズ系だけとなってしまったからだ。この理由についてはまた次の機会に書きたいと思う。

ちなみにスペックを見ると性能的にはほとんど同じである。

【画像】ネイビーダイバーの細部をさらにチェック!

【Watch LIFE NEWSオンラインSHOP】
アウトライン・ネイビーダイバー(ドットタイプ)
アウトライン・ネイビーダイバー(3・6・9タイプ)

【チックタック取扱店舗はこちら】
https://outlinewatches.tokyo/shoplist

【商品の詳細は公式サイトで】
https://outlinewatches.tokyo/collection/navy-diver

【SPEC】
・型番:Ref.YK20223-1(ドットタイプ)、Ref.YK20223-2(3・6・9タイプ)
・素材:316Lステンレススチール(ブレス:304ステンレススチール)
・サイズ:ケース径40mm、ケース厚12.75mm(サファイアクリスタルのドーム形風防を含めると15.75mm)
・防水性:10気圧防水(日常生活防水)
・駆動方式:自動巻き(セイコーエプソン製 Cal.YN55A/22石/毎時2万1600振動(日差-25秒+35秒)/最大巻き上げ時約40時間パワーリザーブ)
・希望小売価格:各6万6000円(組み立て:日本)
・保証期間:1年間

菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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