見取り図 盛山晋太郎/芸人
1986年1月9日、大阪府出身。専門学校卒業後の2006年にNSC大阪校に入学し、相方のリリーと出会って07年に漫才コンビ見取り図を結成。18年から20年に“M-1グランプリ”ファイナリストとなり、一気に注目度がアップ。東京進出を果たして、現在は多くのテレビ番組出演や劇場公演で人気を博している。
盛山さんの愛用時計は、ハミルトンのベンチュラだ。
「最初に手に入れたのは7年くらい前かな。実はこれ2代目なんです。前のは水が入って文字盤にシミができちゃって、そんなに高い時計ではないので買い替えました。それまで時計というものに興味なかったんですけど、なんとなく手に入れてずっと使ってたら、この形が普通に思えて、普通の丸い時計のほうがむしろ気持ち悪くなってきました(笑)。ベンチュラのことはずっと以前から知ってたんですよ。街中でおじさんが着けてるのを見かけて、あの時計面白い形だなって気になってたんです」
ベンチュラは蛇腹式のブレスレットで使いやすい点も気に入っている。
「ベンチュラ着けてると、いい時計だねって意外に反応してもらえますね。だいたいケンコバさんや小峠さんみたいな雄々しい人なんですけど(笑)。カルチャーに通じているような人は反応してくれます。自分自身はロックンロールやフィフティーズがすごく好きというわけではないんですが、この時計の由来を調べてみたら、いろいろな伝説があることを知って、より愛着が湧いてきました。いまはゴールドも買って使い分けています。ただ、ゴールドの時計は漫才しているときは着けないですね、舞台であいつなんかいい時計してるなって思われるのがイヤなんですよ。お客さんにそう思われると笑ってもらえないじゃないですか。ベンチュラだからゴールドでも別に高価じゃないんですけど、人前に出るときは、そういうところも少し気にしています」
次に狙っているのはGMTマスター? 最近はロレックスにも興味があるようだ。
「物語が感じられる時計が好きなので、古いGMTマスターを狙ってるんですよ。野生爆弾のくっきー!さんがすごく時計に詳しくて、いろいろ教わっています。ずっと検討しているんですが、そのうちいいものに出あったらぜひ手に入れたいですね」
そんな盛山さんだが、ふだんは時間にはそんなに几帳面なタイプではないという。
「いまはだいぶマシになりましたけど、昔は遅刻魔で本当に酷かったんですよ。ショッピングモールで営業の仕事が入っていて、朝11時スタートなのに、起きたのが11時だったり。そこから焦って行くんだけど、当然大遅刻ですよね。そんなのでいろいろな人に迷惑かけてきました。マネージャーにも、オレにはあらかじめ少しサバ読んだ時間を伝えておいてくれって頼んだりしてましたよ。でも、最近は多少忙しくさせていただいて顔も売れてきたので、時間に関してはかなり気をつけるようになりました。若いころは劇場の出番も平気で遅刻していたんですが、いまはお客さんにオレらを目当てに来てくれてる人もいるんちゃうかなって。そう思うと遅刻したら申し訳ないし、地位が人を作るじゃないですけど、振る舞いも気をつけないとあかんなって感じます。それでも小さな遅刻はいまでも多いんですけどね」