今月も4週目ということでロレックス相場定点チェックをお届けする。ただその前に2024年も半年経ったため6カ月間の値動きについてもまずは振り返ってみたいと思う。
以下は、実勢価格の上昇幅が大きいモデル順に並べた結果である。
[1月21日調査 → 6月21日調査]
【1位】デイトナ(黒文字盤)|430万円 → 490万円(+60万円)
【2位】ディープシー|207万円 → 244万円(+37万円)
【3位】GMTマスターII|354万円 → 388万円(+34万円)
【4位】サブマリーナーデイト グリーン|245万円 → 272万円(+27万円)
【5位】サブマリーナーデイト|213万円 → 235万円(+22万円)
【6位】エクスプローラー II |178万円 → 197万円(+19万円)
【7位】エアキング|133万円 → 148万円(+15万円)
【8位】エクスプローラー 36 |138万円 → 149万円(+11万円)
【8位】デイトジャスト|130万円 → 141万円(+11万円)
【10位】ヨットマスターダークロジウム|238万円 → 242万円(+4万円)
ご覧のとおり10位のヨットマスター ダークロジウム以外は二桁の上昇となっていることがわかる。ちなみに1月時点での為替は148円、それに対して6月21日時点は159円と半年で10円以上も円安が進んでいる。そのため4万円しか上昇していない10位のヨットマスターに至っては逆に大幅に値下がりしたということになるのかもしれない。
一方で半年間に異常な高騰となっているのがデイトナとディープシーだ。特にディープシーについてはかなり上がっている。以前、1月に実施した定点チェック時は「これは驚いた、ほぼ定価じゃないの! 1月度の実勢価格定点チェック!」という見出しでディープシーの実勢価格が国内定価並に下がっていることに触れた。
そして、3月には205万円まで下がり、ショップによっては定価204万3800円を下回るところも出てくるなど円安進行を考えるとかなり不思議な状況だった。それが2024年新作としてディープシーのフルゴールドモデルの発表後に一転。この新作が関係しているのかは正直わからないが、急激に高騰し現在の244万円は何と過去最高値なのである。正直なところ日本では大きすぎてあまり人気がない。にもかかわらずこれまでで一番の最高値とはちょっと理解に苦しむ。
さて、冒頭でも触れたが確かに半年間で数字的には二桁の上昇という結果となっていて、異常な円安進行も影響したことは間違いない。ただ、実はサブマリーナーデイトを例にとると、円安が進んでいた状況で他のモデルは上昇しているにもかかわらず3月から4月にかけて13万円ほど大幅に値を下げた時期がある。今回のヨットマスターロレジウム然り、為替の動きとは必ずしもリンクしなかったりするため、特に日本においては実勢相場がとても見えにくい状況で、この傾向はまだまだ続きそうである。
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