絶え間なく革新を追求するイタリアのウオッチメーカー“パネライ”は、完全機械式ムーヴメントでありながら、オンデマンドでライトに電力を供給できる腕時計“Submersible Elux LAB-ID”を発表。毎年50本を3年間に渡り製造し、世界限定150本を販売する。
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1960年代より続くパネライの伝統に基づいて構築された“サブマーシブル Elux LAB-ID”は、四つの特許システムと、50気圧(水深約500メートル)の防水機能を備えた最新作。
2017年からLAB-ID(ラボ・アイディー)という名のもとに発表されているパネライのコンセプトウォッチの集大成的モデルであり、イタリア海軍でも取り入れられている“エラックス(Elux) パネライ”という特許技術を搭載。完全な機械式時計でありながらライトに電力を供給する、革新的な機能を備えている。
直径49mmのケースには、機械的なエネルギー貯蔵を利用したオンデマンド照明と30分間のパワーライト機能が収められ、文字盤上のさまざまなインジケーターを明るく照らすことを可能としている。
ムーヴメントに搭載されている六つのエネルギー貯蔵バレルのうち、四つが照明のためのバレルとなっており、8x2.3mmのマイクロ発電機がそれらを正確にコントロールし機械エネルギーを電気に変換。電子機器は一切組み込まれておらず、1秒あたり80回転で動作する高速ローターにより、240Hzの高周波電気信号を生成しているという。その結果、特許取得済みのプッシャー プロテクター システムを開いて作動させるという簡単な操作で、プッシャーを押すと時計が発光する仕組みが生み出された。
ベゼルマーカーの照明も注目ポイントのひとつで、優れた耐水性レベルを維持しながら、ベゼルの外側に電気を巧みに伝導。電力の賢い経路変更だけでなく、機械によって生成されるエネルギーの最適化についても進化させている。また、磁気ドライブのおかげでスマート照明が可能になり、リングに内蔵された合計60個のLEDのうち、ドットの下に配置された15個だけを点灯させることを可能としている。
ケースには特許出願中の素材である特殊なセラミック加工を施したチタン、Ti-Ceramitechを採用。スチールより44%軽量でありながら、従来のセラミックよりも10倍高い破壊靱性を備えている。また、海という開放的な空間からインスピレーションを得た独特のブルーの色合いも魅力のひとつだ。
特許出願中のベゼルライトシステムが時計の反時計回りに回転するベゼルを照らす文字盤には、シリーズのアイデンティティであり、その美しさを完成させるインデックスを備えるとともに、パネライの特徴でもある水平インジケーターでパワーライトリザーブを表示。なお、四つのバレルによるパワーライトのエネルギーを使い切っても、時を刻むためのパワーリザーブは残り二つのバレルを使用して維持されるという。また、ブリッジの歴史的なREG TMマークはSUB LABに置き換えられ、このモデルの特別なマークとしてあしらわれた。
ベルトはブルーのラバー製があわせられているほか、バイマテリアルベルトも付属。価格は問い合わせだ。
【問い合わせ先】
オフィチーネ パネライ
TEL.0120-18-7110
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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