高い信頼性とコストパフォーマンスが魅力の老舗国産時計メーカーのなかでも、”技術力“について特に大きな強みをもっているのがCITIZEN(シチズン)だ。
100年以上にわたる歴史を誇る同メーカーは、とりわけ1970年代以降に先端技術を積極的に取り入れ、腕時計の新たなカタチを提案。76年にはアナログ式太陽電池時計、93年には多局受信型アナログ多針式タイプ電波時計などを完成させ、“光発電電波時計”という分野におけるリーディングカンパニーとして、いまも大きな存在感を示している。
光発電電波時計で市場を席巻する一方で、近年は“機械式”についても開発・製造を継続し、技術を培っている。21年にフラッグシップブランドのザ・シチズンに搭載された次世代の自社製自動巻きムーヴメント“キャリバー0200”などが代表例だろう、この記事では、そんな同メーカーの技術力が結集された注目モデルを3つ紹介する。
【“技術力”シチズンの注目モデル①】
CITIZEN EXCEED (シチズン エクシード)
エコ・ドライブ電波時計 ダイレクトフライト
世界最薄!総厚7.0mmの多局受信型光発電電波時計
新開発ムーヴメント“Cal.H147”を搭載し、受信エリアを日本国内から世界4エリアの“多局受信型”へとアップデート。多局受信型光発電電波時計では世界最薄となるケース総厚7.0mmを実現した注目モデル。
文字盤は、都市コードの代わりに時差表示とダイヤ形にカットした時分針を採用したシンプルなデザイン。ブラックとネイビーの文字盤にはピラミッドパターンを、ホワイト文字盤の中央には白蝶貝をアクセントとしてあしらいながら、薄型ケースとマッチするシャープでスッキリとした印象に仕上げられている。
ケースとベルトは、シチズン独自の表面硬化技術“デュラテクトプラチナ”を施すことでキズへの耐性を強化。また、高い視認性を確保するため、サファイアガラスには表裏にシリコン化合物を多層構造コーティングする“クラリティ・コーティング”が施されている。さらに、リューズのみの簡単操作で、世界26時差の時刻とカレンダーを表示するダイレクトフライトも搭載。上質なデザインと充実の機能性を兼ね備えながら、16万5000円と手が届く価格が魅力的だ。
【“技術力”シチズンの注目モデル②】
CITIZEN SERIES8 (シチズン シリーズ8)
890 Mechanical
磁気帯びに強い“第2種耐磁”と20気圧防水を備えた新機軸
磁界を発生する機器に1cmまで近づけてもほとんどの場合性能を維持することが可能という、日本工業規格の保証をクリアした“第2種耐磁”性能を備えた新機軸モデル。水上スポーツにも使える20気圧の防水性能も備えているため、様々なシーンで安心して使い続けることができる。
文字盤には東京の夜景を象徴するビル群の四角い窓と、長く日本で親しまれてきた市松模様を組み合わせたパターンを大きく大胆に配置。3モデルのうちのひとつ、世界限定1700本の限定モデルは、桜の花をイメージした幾何学模様を組み合わせた文字盤となっている。
3体構造のセンターケースと立体的な八角形のベゼルは、面ごとにミラーと複数パターンのヘアラインで磨き分けられており、シリーズエイトらしいエッジの効いたデザインに。さらに、両回転のインナーベゼルが太め設計にされ、行動的なイメージを強調。アクティブな機能性が反映されたスポーティーなデザインに仕上げられている。
【“技術力”シチズンの注目モデル③】
CITIZEN PROMASTER (シチズン プロマスター)
エコ・ドライブ コンビネーションウオッチ
(※2024年秋以降発売予定)
新開発の光発電ムーヴメント搭載!珍しいアナデジコンビモデル
陸、海、空のプロフェッショナルのためのブランドとして1989年に誕生し、2024年でブランド誕生35周年を迎える“シチズン プロマスター”。新開発のエコ・ドライブCal.U822を搭載したアナログとデジタルのコンビネーションモデルだ。
太い針とアラビア数字、バーインデックスの組み合わせが採用された文字盤は、マット仕上げにすることで光の反射を抑え、アナログ表示の視認性も確保。見返しリングは回転式になっており、8時位置のリューズを操作することで方位計測も可能だ。
機能面では、エコ・ドライブによる発電量を可視化した“ライトレベル インディケーター”の視認性向上と最大1週間の発電状況の確認が可能になり、充電忘れの心配なく使用することが可能になった。また、従来のセグメント液晶から、より高精細な表示となるMIP液晶にアップデートされ、表現力に加えて屋外も含めた視認性が強化されている。
【問い合わせ先】
シチズンお客様時計相談室
TEL.0120-78-4807
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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