数年前まで、時計について何も知らなかった私。「時計に何百万もかけるなんて信じられない……」そんなことも思っていました。
しかし、高級時計に携わる仕事を通して(そして、Watch LIFE NEWS編集長菊地さんからの学びを経て笑)時計の奥深さや、それぞれの方が大切に、思いを込めて時計を所有していることを知りました。「トレンドに流されず、自分のスタイルを持ち、次世代へとつないでいくこと」はとても素敵なことです。
この連載企画では、そんな高級時計の世界に興味をもった20代の女性が、素敵な時計を身に着けているおしゃれな人々を紹介します。
本日は世界最大級の高級腕時計マーケットプレイスの日本法人代表として働く真木可奈さんの時計を取り上げます。
真木 可奈(Kana Maki)
世界最大級の高級腕時計マーケットプレイス“Chrono24”のアジア太平洋地域代表 兼 日本法人代表執行役。時計の世界に引き込まれたきっかけは、学生時代にジュエリーや時計の修理などを扱う店舗でのアルバイトをとおし、様々な時計や職人と出会ったこと。大学卒業後、海外営業やマーケティング業務に携わり、2012年に渡豪。グローバル企業にて主に日本市場での事業拡大に従事し、独立を経て現職。“Work Hard Play Hard”がモットーで、休日は体力に合わせて、自身も刺激を感じる活動を好む。料理やワインをはじめとしたお酒、友人を招いたホームパーティーが趣味。
さて、そんな真木さんが本日着けている時計は?
「パネライのルミノール ドゥエです」
素敵な時計ですね!
軍用のルーツもあるパネライは、“男性からの人気が高いブランド”という印象がありますが、なぜこちらの時計を選んだのでしょうか?
「おっしゃるとおり、パネライはミリタリー色のある大きなサイズ感が印象的な男性用の時計、というイメージが私自身にもありました。Chrono24は世界最大級の高級腕時計マーケットプレイスとして、よく時計にまつわるデータを発表しているのですが、数値を見ても、やはりパネライは男性からより人気のブランドです」
※上記の図は、女性購入者と男性購入者における各ブランドの市場シェアを比較し、男女間でシェアの差が大きいブランドを左から並べたもの
「しかし、こちらのルミノール ドゥエは38mmでも展開していて、女性でもカジュアルに身につけられるサイズ感と厚み、軽さが気に入りました」
たしかに、真木さんの手首にも素敵になじんでいます。
「それに、サイズ的には小さくなっているものの、機能面がとても優秀なんです。巻き上げ効率を上げる工夫がしてあるそうで、持っているほかの自動巻き時計と比べてもいちばん駆動時間が長く、そんな実用的な部分も気に入っています。あとは、明るいグリーンで柔らかいカーフストラップもとても気に入っています」