機械式に限定すると、デイト付き、デイデイト付き以上の付加機能を持つ時計の選択肢はそれほど多くないが、供給されるムーヴメントが増えたことで20万円台の価格帯で購入できる時計の選択肢も広がっている。
時刻表示のほかにプラスアルファの機能を搭載したファンクション系モデルのなかで最も種類が豊富なのが、機械時計の動力であるゼンマイの巻き上げ残量を表示するパワーリザーブインジケーター搭載モデル。ムーンフェイズ、トリプルカレンダー（デイト表示、曜日表示、月表示）は選択肢が極端に少なくなるが、国産ブランドであれば20万円台から魅力的なモデルが選択肢に入ってくる。
そこで本記事では、そんな魅力的な20万円台までの付加機能搭載モデルを厳選。ムーンフェイズ機構、パワーリザーブインジケーター、カレンダー機構の３つの部門別に編集部おすすめのモデルを紹介する。どれも高いコストパフォーマンスを誇る良質時計であるため、時計選びの参考にしてほしい。
【ムーンフェイズ機構とは】
月齢を文字盤で表示する機械式時計の古典的機構で、新月から満月までの月齢（月の満ち欠け）を表す昔からある定番機構のひとつ。月は地球の周りを公転することにより、地球から見える月の輝く部分が変化する。これを月相といい、この月相を文字盤に設けられた扇型のサブダイアルで表示するのが一般的だ。かつては航海などで使用する実用機構であったが、現在はデザイン的な要素として採用されている。
●ムーンフェイズ搭載おすすめモデル
高機能性とギミック感を兼ね備える、老舗国産メーカーの大人気モデル
■Ref.RK-AY0112S。SS（41mm径）。5気圧防水。自動巻き（Cal.F7M62）。19万8000円
オリエントスター／
M45コレクション
F7 メカニカルムーンフェイズ
ポインターデイトを同軸で備えたムーンフェイズ表示、パワーリザーブインジケーターに加え、テンプの動きを鑑賞できるセミスケルトン仕様となっており、20万円台を切る手頃な価格を実現。機械式時計ならではの機構とメカニカルな造形を堪能できる、機械式ビギナーにもおすすめの１本だ。
【問い合わせ先】
オリエントお客様相談室
TEL.042-847-3380
【パワーリザーブインジケーターとは】
サブダイアルに設置された針でチャージ残量の目盛りを指し示すことで、機械時計の動力であるゼンマイの巻き上げ残量を表示する機構。巻き上げ残量を確認できるという点に加え、手動でゼンマイを巻き上げる際に、巻きすぎでゼンマイが切れてしまうのを回避できるというメリットも備えている。実用性の高さに加えて、デザインも大きな魅力だ。
●パワーリザーブインジケーター搭載おすすめモデル
高機能性×高デザイン性！高コストパフォーマンスが光る一作
■SS（42.2mm径）。日常生活用強化防水（10気圧）。自動巻き（6R64）。世界限定2000本（うち国内350本）。15万9500円
【パワーリザーブインジケーター搭載のおすすめモデルをもっと見る】
セイコー プレザージュ／
シャープエッジドシリーズ SARF023
夜明けに空が明るくなり始める“曙”の時間を表現したユニークな文字盤カラーが印象的。文字盤中央に24時針（デュアルタイム表示機能）、6時にポインターデイト、9時〜10時のパワーリザーブインジケーターを備えており、機能性も申し分ない。
【問い合わせ先】
セイコーウオッチお客様相談室
TEL.0120-061-012
【カレンダー機構とは】
日付け、曜日、月など表示する機械式時計の古典的機構。一般的な日付け表示に加えて曜日と月表示を有するトリプルカレンダー、さらにムーンフェイズ（月齢表示）を加えたトリプルカレンダームーンフェイズなど機能性とメカニカルな意匠を楽しめるのが魅力。曜日と月を小窓で表示する一般的な仕様のほか、レトログラード式（反復運動を行う針で表示する機構）を採用したモデルなど、表示方法も多彩だ。
● カレンダー機構搭載おすすめモデル
マルチファンクションでアンダー10万円を実現！これぞ国産ブランドの底力
■Ref.E546M-10。ステンレススチールケース&ブレス。ケース径41mm。10気圧防水。自動巻き（日本製Cal.9100）。9万1300円
ケンテックス／
エスパイ アクティブⅡ
マルチファンクション（パワーリザーブ、日付け、月、曜日表示）の自動巻きモデル。シックなカラーリングがアンティーク感を醸し出している。風防はサファイアガラスを採用し、10気圧防水と、堅牢性と実用性に優れているのも魅力だ。
【問い合わせ先】
ケンテックスジャパン
TEL.03-5846-0811
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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