主に掛け時計、置き時計の企画製造販売をおこなう株式会社タカタレムノスは、1949年に日本初のデザイン事務所を設立した渡辺力氏デザインによる掛時計“RIKI MARINE CLOCK(リキ マリンクロック)”の発売を開始した。
1911年に生まれ、東京帝国大学(現東京大学)林学科助手等を経て、1949年に日本初のデザイン事務所を設立。日比谷第一生命ポール時計などパブリッククロックや様々なウオッチのデザインがライフワークとなった渡辺力(故人)。船舶用に特化した独特の雰囲気を持つ“マリンクロック”は、氏がコレクションするほど強い愛情をもっていたジャンルであるという。
そして、1979年。渡辺氏の解釈でインテリアユースとしてデザインされたのが“リキ マリンクロック”だ。鈍い光を放つステンレス絞り加工の枠体とアルミを削り出した見返しに、面取りを施したアクリル風防をあわせた外装は、細部まで作りこまれたクラシカルなイメージにモダンを取り入れた品の良いデザイン。その凛とした佇まいは、氏の海への憧憬とともに心に響く存在感を醸しだしている。
文字盤は二つのバリエーションが用意されており、ひとつは特別なこだわりを持つ書体“Didoni”のアラビア数字が配され、よりマリンクロックらしい“秒針ありタイプ”。もうひとつは、試作を繰り返して辿り着いたローマ数字の見事なレイアウトが特徴の“秒針なしタイプ”と、デザインと秒針の有無が異なる仕様となっている。価格はどちらも5万5000円。
【問い合わせ先】
タカタレムノス 東京ショールーム・オフィス
Tel.03-5981-8120
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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