数年前まで、時計について何も知らなかった私。「時計に何百万もかけるなんて信じられない……」そんなことも思っていました。
しかし、高級時計に携わる仕事を通して(そして、Watch LIFE NEWS編集長菊地さんからの学びを経て笑)時計の奥深さや、それぞれの方が大切に、思いを込めて時計を所有していることを知りました。「トレンドに流されず、自分のスタイルを持ち、次世代へとつないでいくこと」はとても素敵なことです。
この連載企画では、そんな高級時計の世界に興味をもった20代の女性が、素敵な時計を身に着けているおしゃれな人々を紹介します。
本日は20代会社員、山内宏晃さんの時計を取り上げます。
山内宏晃(Yamauchi Hiroaki)
20代会社員。札幌出身、大学時代を神戸で過ごす。学生時代からファッションに興味をもち、新卒で繊維メーカーに就職。2023年に転職し、現在は製造業で勤務中。趣味は音楽、ファッション、旅行。また23年に結婚し、最近は妻とジャパニーズヒップホップにどハマり中。仕事柄国内外問わず出張が多く、ドーミーインでのサウナタイムは至福の時間。
さて、そんな山内さんが着けている時計は?
「ヴィンテージのROLEX SUBMARINER(ロレックス サブマリーナー)です」
かっこいいですね! サブマリーナー、憧れます。
なぜこの時計を選んだのでしょうか?
「父がダイバーズウオッチを着けていて、ずっとかっこいいなと思っていました。実は新卒の初ボーナスで違う時計を購入したのですが、やっぱり憧れはダイバーズウオッチだったんです。いつかは欲しいなあと、ずっと購入を検討していました」
お父様から影響を受けたのですね。
ダイバーズに憧れていたのは、主にそのデザインですか?
「そうですね! 父のはSEIKOだったんですが、やっぱり見た目がかっこよかったです。あとは自分自身、スーツをちゃんと着る仕事になったので、ビジネスマンとして持っておきたい、という気持ちがあったのですが、スーツにも合う、カジュアルかつフォーマルな時計として、ダイバーズはベストかなと個人的に思っています」
ずっと憧れていたということですが、実際にはどんなタイミングで購入されたのでしょうか?
「ヴィンテージに興味があって以前から色々とウォッチしていたのですが、“遂に巡り合えた!”というタイミングでした。さらに結婚や引っ越し、転職など、自分の人生の転機と重なったので、いまだな、と思いましたね」
ヴィンテージがよかったというのは、なぜでしょう?
「元々生まれ年のものが欲しくて、そもそもそれがややヴィンテージ寄りだったというのと、ヴィンテージの時計がもつ味わいにも魅力を感じていました」