複雑な中国暦とグレゴリオ暦の日付け、さらにムーンフェイズを組み合わせて2012年に発表された“ヴィルレ トラディショナル チャイニーズ カレンダー。西洋と東洋の文化を融合したこのグランドコンプリケーションのデビューから12年。2度目の12年周期を迎えるのに当たって、ブランパンは24年の新作としてグランドコンプリケーションの限定エディションを発表した。
ブランパンでは毎年、道教の神、玉帝が自らの宮殿の門に12種類の動物を招集したという伝説にちなんだ特別限定エディションを発表している。動物たちが門に到着した順番は、中国暦の十二支としていまなお文化の中に息づいており、ブランパンが毎年発表する特別エディションでは、その年を象徴する動物がモチーフに採用されている。
2024年エディションでモチーフとなったのは、今年の干支であるドラゴンだ。レッドゴールド製ローターに新年の干支であるドラゴン(辰)のエングレービングを施したほか、この特別限定エディションでは、レッドゴールド製モデルとして初めてグリーンエナメル文字盤が採用された。
エナメルを高温で焼成する“グラン・フー”という技法を用いて彩色された文字盤には、中国暦の情報を指し示す4 本の針、十二支を示す小窓、閏月を表す小窓を配し、120 分刻みの中国の時刻、60 年周期の概念に関連する元素および陰陽、十二支、 太陰暦の月と日、閏月を表示。グレゴリオ暦の日付の表示には、既存モデルを忠実に継承したサーペント針を採用。同様に、6 時位置に配された小窓に表示されるムーンフェイズも従来のデザインを踏襲している。
カレンダーを容易に設定できるよう、ケースにはブランパンが特許を取得した“アンダーラグコレクター”が装備されており、特別なツールは不要で、指先だけで調整することが可能だ。日付けが自動変更される時間帯に手動で設定や調整を行っても、カレンダー機構を損傷する恐れがないよう、ほかのブランパンのカレンダー機構と同様に安全設計が採用されている。
ムーヴメントは、丸5年の歳月をかけて開発された自社製のCal.3638を搭載。カレンダー機構を動かす三つの香箱を備えたこの自社製ムーヴメントはル・ブラッシュにあるグランドコンプリケーション工房で製造されており、最長7日間のパワーリザーブを備えている。
【問い合わせ先】
ブランパン ブティック 銀座
Tel.03-6254-7233
文◎Watch LIFE NEWS編集部
【そのほかのニュースもチェック!】
■【ブランパン×スウォッチの新作発売】新月にインスパイアされたカラーリングに注目