今回取り上げるのは今年発表されたGMTマスター II の新色ベゼル、Ref.126713GRNRである。当初、発表された時点での公式写真を最初に見たときには、現在は廃番となっているブラック1色の単色ベゼルが復活したのかと勘違いするほど、かなり微妙なブラックとグレーとのツートンだと思ったのだが、現物を見てもセラミックで光沢感があるためよけいにその見る角度や光のあたりぐあいで色の差がわからなくなるほどやはり微妙なものだった。
これだったら黒の単色のほうが締まっていいと思うかもしれないし、いやいやグレー使いがシックでオシャレだと思う人もいるだろう、つまりそれだけ評価はハッキリと分かれそうな色味なのは確かだ。
そのためなのだろうか、現在GMTマスター II のロレゾール(ゴールドとステンレスのコンビモデルをロレックスはこう呼ぶ)モデルには、このイエローゴールド素材を使った126713GRNRと、もうひとつローズゴールド素材でベゼルがブラック×ブラウンとなる2018年登場の126711CHNRの2種類あって、後者のほうが現在の実勢価格は20万円弱ほど割高となっているのだ。
ちなみに新作ブラック×グレーの国内定価は215万3800円。一方のブラック×ブラウンは211万2000円と新作が高い。これが並行輸入の実勢価格になると新作の約310万円に対して約330万円と逆転するという状況だ。
なお、全体的にはブラック×ブラウンはロースゴールドに3連のスポーティなオイスターブレスレットのためブラウンとローズゴールドの色のトーンがマッチした落ち着いて見えるが、新作はイエローゴールドでしかも5連のジュビリーブレスレットということもあって派手さは強く感じられる。この点も多少影響しているのかもしれない。
【オススメ記事】
■【70万円台から】36mm径(旧)エクスプローラーのどっちを選ぶ|菊地吉正の【ロレックス通信 No.227】
■36mmと41mmのどっちを選ぶ? 実は勘違いが多い時計の適正サイズのこと!|菊地吉正の【ロレックス通信 No.220】
■【いくらで売れるのか?】買い取り相場と売る際の留意点とは!|菊地吉正の【ロレックス通信 No.219】
■並行実勢価格の20年間を振り返る!|菊地吉正の【ロレックス通信 No.214】
■主要11モデルの週刊ロレックス相場(12月8日更新)