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「ラグがいいんだよね」1990年代以前の“革ベルト仕様×18金デイトジャスト”がおすすめの理由!|菊地吉正の【ロレックス通信 No.298】

ロレックスの新作モデルについては多くのメディアが紹介しているため当連載では実機が流通してから取り上げるとして、今回はアンティークとまではならないが、ちょっと古いデイトジャストのゴールドモデルについて書かせていただく。

ここに取り上げた18金イエローゴールド製のデイトジャストは1980年代に製造されたRef.16018である。8振動(毎時2万8800振動)にハイビート化された3000系の自動巻きムーヴメント、Cal.3035を搭載したデイトジャストの第4世代だ。製造は1980年頃から80年代後半までと比較的に短い。

そして、3035の改良版としてさらに堅牢性を高めたCal.3135が開発されたため、それに伴うモデルチェンジによって89年からゴールドモデルも第5世代のRef.16238にスイッチされる。そして2003年まで製造された。

さて、この時代のデイトジャストで、しかもゴールドモデルをあえて今回取り上げたのにはある理由がある。それはこの第4から第5世代までのデイトジャストは、それ以前と同様にゴールドモデルであってもケース側面はポリッシュ(鏡面)仕上げだが、ラグ部分の正面側はサテン仕上げとなっているため光沢が抑えられているのだ。

つまり、すべて鏡面仕上げの現行モデルのような見た目のギラつきがなく、しっとりと落ち着いて見えるため18金ながらも比較的に着けやすい。特にブレスレットではなく革ベルトタイプをチョイスすればカジュアルにもフォーマルにも使える。ゴールド製の腕時計をファッションとしてカジュアルに楽しみたい人におすすしたいモデルなのである。

なお、中古の実勢価格も天然石など特別仕様の文字盤でなければ150万円前後とブレスレットタイプよりも100万円以上も予算を抑えられる点も見逃せない。ちなみに第4世代の16018と第5世代の16238は価格相場にそれほど大きな開きはないようなので、ロングセラーとなった後者で探すといいだろう。

【画像】Ref.16018の写真をもっと見る

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菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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