国産時計 最新入荷情報

70年代に人気を博した【セイコーの準高級機】がいまなら10万円アンダーで狙える!?

アンティーク時計専門サイト「LowBEAT Marketplace」には、日々、提携する時計ショップの最新入荷情報が更新されている。
そのなかから編集部が注目するモデルの情報をお届けしよう。


セイコー
56LM デラックス

今回取り上げるのはセイコー 56ロードマチック デラックス。
ロードマチックといえば、当時はグランドセイコー、キングセイコーに次ぐ準高級機として位置づけられていた。
ロードマチックに搭載されたCal.56系は、特徴的な輪列を採用した薄型のムーヴメントで、いずれも毎時2万1600振動。1968年の販売初期にはノンデイトのCal.5601、デイト付きのCal.5605、デイデイト付きのCal.5606がラインナップしている。

対してグランドセイコー、キングセイコーに搭載されたCal.56系は、それぞれヒゲゼンマイの仕様が異なった毎時2万8800振動のハイビート機であり、ロードマチックとは差別化が図られていた。とはいえCal.56系自体のベース設計が優れているため、適切なメンテナンスを施せばロードマチックであっても十分な精度が確保できる。

前置きが長くなったが、この56ロードマチック デラックスはその名が示すとおり、通常のロードマチックとは異なる特徴がある。それは、前述したキングセイコーに搭載される毎時2万8800振動のCal.5626が搭載されているという点だ。ケースや文字盤こそ通常モデルとの違いはあまり見られないが、特別さを表に出さない謙虚さが日本人の感性に合うのではないだろうか。立体的なアラビアインデックスや、黒いラインが入った針など、視認性を向上させる工夫もシンプルながら質感の向上にひと役買っている。

【商品詳細】SS(37mm径)。自動巻き(Cal.5626)。1975年頃製。8万9100円。取り扱い店/Watch CTI 商品ページに移動

56ロードマチック デラックスは、クォーツ式腕時計が普及しはじめた70年代、機械式腕時計の生産数が絞られるなか、76年に登場するも翌年には姿を消してしまった非常に短命なモデルだ。しかし、時計としての完成度は非常に高く、量産されていたキャリバーであるためメンテナンス面でも安心感があり、オススメできる。

 

【画像:56LM  デラックスを別のアングルから見る】

 

 

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文◎LowBEAT編集部

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