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どうなるトランプ関税? お祝いムードに湧くスイス時計業界に激震|菊地吉正の【ロレックス通信 No.297】

 

毎年の新作モデルお披露目の場として恒例となったWatches&Wonders(ウオッチズ&ワンダーズ)。今年も4月1日よりスイス・ジュネーブで開催中だ。

それにしても今回は新作の情報が様々なブランドから開催時間を待たずに情報が開示されていたのには驚いた。ロレックスについても然り、例年だとWatches&Wondersの会場がオープンするスイス時間の午前10時。日本時間の午後15時ごろに一斉に公開されるという流れだったはずが、今回の情報公開は朝の8時頃(現地時間の午前0時)だったのである。

その背景には、情報管理の難しさがあるのかもしれない。2年ぐらい前から有名ブランドの新作情報がSNS上に漏れて騒がれたことが何度かあった。今回のロレックスの新作についても3月に入ってから情報が流れ始めその時点では誰かが勝手に作ったものだろうと。ただ今回発表されてそれがリークだったことに驚かされた。開催前に公開したのにはそんな背景があるのかもしれない。

そして、それ以上に深刻な事態が新作発表でお祝いムードのスイス時計業界に起こっている。それはアメリカ大統領が発表したトランプ関税こと相互関税だ。スイスには31%の関税を課すとしている。

コロナ禍よりスイスフラン高に加えて中国市場の失速で苦境が続いているスイス時計業界。そんななか2021年以降は最大の輸出国としてアメリカ市場に依存していただけに、無視できないかなり深刻な状況であることは想像に難くない。今後どのような対策を講じるのかその動向が注目される。

さて、話題は変わるが、トップに掲載した写真は今回ロレックスが発表したデイトナの新作である。デイトナにターコイズとは驚きだったが、筆者的には今回いちばんに実機が見たい(欲しい)と正直思った新作なのである。そのため詳しくは別の機会に書かせていただこうと思う。

コスモグラフ デイトナ
■Ref. 126518LN。YG(40mm径)。100m防水。自動巻き(Cal.4131)。549万1200円

【画像】デイトナ以外のメンズモデルの新作をすべてチェック!

菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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