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【パネライのプロダクト責任者にインタビュー】超複雑天文時計と新作ルミノール マリーナの魅力に迫る

パネライが2009年に発表したジュピテリウムは、天文時計の新たな可能性を切り拓くべく、超絶な複雑機構を盛り込んだ意欲作だ。透明な球体は直径61.6cm。その球体には星座が描かれており、中心には地球の模型が据えられている。さらに月、太陽、木星が、永久カレンダー機構に基づいて、地球から見た動きに即して正確に回転する。月は29.53日、太陽は365.26日かけて地球を1周し、木星は11.87年かけて太陽を1周するのだ。

ジュピテリウム:75x86cmサイズ(約110kg)。鍵付きメカニカル(構成部品1650個)。機能/時、分、スモールセコンド、第2時間帯、水平パワーリザーブ表示(40日間)、パーペチュアルカレンダー。参考価格3億3000万円

この機構を実現するために、ジュピテリウムの総パーツ数は1650個にも及んでいる。タフなツールウオッチのイメージが強いパネライがこうした複雑な天文時計を手がけたのは、同社のルーツであるイタリアへの敬意という意味合いもある。ジュピテリウムは17世紀に自作の望遠鏡で木星などの天体の動きを解明したガリレオ・ガリレイへのオマージュモデルであり、パネライが宇宙に対して抱いたロマンの具現化なのだ。

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これまでジュピテリウムは、世界各地で開催される展示会で披露されるのみだったのだが、今年になって販売されることが発表された。これほどの複雑時計ゆえ、億単位の価格になることは間違いないが、世界のトップコレクターたちはこのニュースに沸き立っている。そこでパネライのCMO(チーフマーケティングオフィサー)であるアレッサンドロ・フィカレリ氏に、このモデルの開発背景や販売に向けた意気込みなどについて話を聞いてみた。

パネライ CMOのアレッサンドロ・フィカレリ氏

 

【次ページではガリレオ・ガリレイに敬意を表したジュピテリウムについてインタビュー】

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