日本の防衛の要であり、日々厳しい環境下で任務を遂行する自衛隊。自衛隊員が勤務中に使用する腕時計は、各自が実費購入するのが原則なのだという。それゆえ、自衛隊員の金銭的な負担を抑えつつ、任務に耐えうる強度や機能性を兼ね備えた腕時計の需要は常に絶えない。
ここでは、手軽にミリタリーテイストが楽しめるモデルから過酷な状況にも耐えうるプロスペック機まで、国内外ブランドからおすすめモデルをセレクト。すでにバリエーションモデルが完売となっているなど在庫僅少が予想されるため、気になる方は早めの購入をおすすめしたい。
まずは手の届く価格で日本製にこだわった本格時計を手がける国産ブランド、ケンテックスの“JSDFシリーズ”の注目モデルを紹介。同シリーズは、陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊のそれぞれの正式なエンブレムを採用し、防衛省の公式行事や防衛省本部の契約商品としても取り扱われるなど、全国の隊員からも高い支持を得ている。
KENTEX(ケンテックス)
(左)海上自衛隊ソーラープロ
(中)陸上自衛隊ソーラープロ
(右)航空自衛隊ソーラープロ

(左)■Ref.S803M-01。SS(42.5mm径)。200m防水。ソーラー。3万8500円/(中)■Ref.S801M-01。SS(41mm径)。100m防水。ソーラー。3万9600円/(右)■Ref.S802M-01。SS(41mm径)。100m防水。ソーラー。3万8500円
ムーヴメントはフル充電時最大6カ月間稼働が可能なソーラー駆動。室内でも充電可能な光量透過性の高い特殊プラスチック製の文字盤のインデックスと針にはスーパールミナス(強蓄光)を採用し、夜間の視認性も高めている。
“航海に出ると、曜日感覚がなくなる”と言う隊員のリアルな声を反映するデイデイト搭載の本格ダイバーズウオッチの“海上自衛隊ソーラープロ(写真左モデル)”、光の反射を抑えるオールブラックDLC仕上げがクールな“陸上自衛隊ソーラープロ(写真中央モデル)”、回転計算尺を備えた航空用クロノグラフの“航空自衛隊ソーラープロ(写真右モデル)”の3モデル展開。
価格は3万8500円〜3万9600円。極限状況化のハードな現場でも使えるスペックの時計が、3万円台という手頃な価格帯で手に入るのは大きな魅力だ。
【問い合わせ先】
ケンテックスジャパン
TEL.03-5846-0811
続いては、アメリカの鉄道時計史に大きな足跡を残し、現在はスイスに拠点を置く時計ブランド、ボール ウォッチから登場したブルーインパルスをモチーフとした日本限定モデルだ。
BALL WATCH(ボール ウォッチ)
エンジニアハイドロカーボン ブルーインパルス

■TI(42mm径)。300m防水。自動巻き(Cal.BALL RR1402)。日本限定70本。48万4000円
航空自衛隊の戦闘機パイロットや航空機の技量、性能、運用能力を示し、任務遂行能力の実証や華麗なアクロバット飛行を披露する専門チーム“ブルーインパルス”の名がつけられた限定モデル。
最大12時間までの経過時間が計測できるクロノグラフ機能を備え、9時位置の秒表示サブダイアルにブルーインパルスのロゴマークをデザイン。さらに1000ガウスの耐磁性能、7500Gsの耐衝撃性能も備えたプロフェッショナル・ウオッチだ。
ステンレススチール製ベゼルモデルとセラミック製ベゼルモデルの二つのバリエーションが展開されているが、前者はすでに在庫切れ。25年3月下旬現在、後者のみの販売となっている。
【問い合わせ先】
ボール ウォッチ・ジャパン
TEL.03-3221-7807
自衛隊関連、とりわけブルーインパルス関連モデルの人気は非常に高く、各ブランドから発売されるやいなやすぐに完売してしまうケースも珍しくない。次ページでは、過去に話題を呼んだブルーインパルスモデルを二つ紹介(※25年3月時点でともに販売終了)。話題作を振り返りつつ、次回作にも期待したい。
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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